...遠方から淪落(りんらく)の痴漢の暗き行末を...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...露西亜は階級制度の厳重な国だから立派な学問権識があっても下層に生れたものは終生下層に沈淪しておらねばならない...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...茶屋女とか芸者とかいうような下層に沈淪(ちんりん)した女が案外な道徳的感情に富んでいて...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...甞て逆境に沈淪して...
高木敏雄 「比較神話学」
...嘗ての原始的状態に沈淪した蒙昧な蛮族の居住地に教化の御光を与へ...
太宰治 「津軽」
...おのれの淪落(りんらく)の身の上を恥じて...
太宰治 「デカダン抗議」
...混淪(こんりん)の二気...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...淪落(りんらく)のどん底に落ちた女が昔の友に救われてその下宿に落ち着き...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...」フランス映画「居酒屋」でも淪落(りんらく)の女が親切な男に救われて一│皿(さら)の粥(かゆ)をすすって眠った後にはじめて長い間かれていた涙を流す場面がある...
寺田寅彦 「自由画稿」
...昭君ガ漢宮ノ姫人ニシテ遠ク胡地ニ沈淪シテ死スルニ至テハ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「青塚ノ説」
......
仁科芳雄 「日本再建と科學」
...住民が最も野蛮な無智に沈淪しまたは最も苛酷な圧政に圧迫されている国は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そして其女に至つては実に言ふに忍びざる悲惨の境に沈淪したのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一歩一歩と堕落の淵に沈淪(ちんりん)させている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...私の心は沈淪(ほろび)の患難(なやみ)に付(わた)されるかのように...
夢野久作 「瓶詰地獄」
...無氣淪落その存在を疑はれて止みしならむ...
横瀬夜雨 「花守」
...壇ノ浦のうらぶれ平家と淪落した平家の女御達...
吉川英治 「小説のタネ」
...変りない薄暗さの中に沈淪(ちんりん)していた...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??