...淡しとて、容色(きりょう)の劣る意味ではない...
泉鏡花 「婦系図」
...繊月光淡し...
中島敦 「光と風と夢」
...淡しとは単に捕(とら)え難しと云う意味で...
夏目漱石 「草枕」
...よき人は悲しみ淡し我がどちは死と涙をば並べて思ふ善人賢人の悲しみを見るに淡々として水の様だ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...柱の如く稜あり高さ七八尺味淡し下品」なりとある...
牧野富太郎 「植物記」
...北支那やシベリア等寒地に棲むものは毛長く色淡し...
南方熊楠 「十二支考」
......
三好達治 「短歌集 日まはり」
...灰いろをした大きな鳥が古い椎の木の茂みからふうはりと舞つて池の上をななめに淡淡しく掠めた...
室生犀星 「名園の落水」
...清潔にして味(あぢはひ)淡し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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