...この淡彩の寒山拾得(かんざんじつとく)に落ちると...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...余りにも冷淡きわまるものであった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...何もいうわけにはいかぬという冷淡な返答だ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...茲に淡路の人形淨瑠璃が誕生した譯であらうと考へられる...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...太平洋の水の透(す)き徹(とお)る淡青さに...
田中英光 「オリンポスの果実」
...平々淡々として、泣きもしなければ、怖れもしないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...灰色とも白とも淡褐色ともつかない・砂とほとんど見分けの付かない・ちょっと蝉の脱(ぬ)け殻(がら)のような感じの・小さな蟹が無数に逃げ走るのである...
中島敦 「環礁」
...早春の淡紫に湿つた土の上で...
中原中也 「耕二のこと」
...常よりは淡きわが心の...
夏目漱石 「草枕」
...彼はそれをいつもより冷淡なものとして記憶していたのである...
夏目漱石 「行人」
...誠に淡泊なもので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...今回の出しものは好評ではあるが四つ共淡すぎる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そんなことを聞いたことがあります」「痛くないか」マーシは冷静、冷淡だが、困惑と不安を抑えられないようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
......
牧野富太郎 「植物一日一題」
...全般的には淡々たる談話調で...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...老人の淡々とした話しぶりを聞いているうちに...
山本周五郎 「花も刀も」
...それに混じた淡紫の一群の花の...
横光利一 「榛名」
...思いもかけぬ複雑な濃淡が現われてくるであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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