...恬淡(てんたん)...
泉鏡花 「婦系図」
...地は淡墨で髮の毛と齒とが黒い...
竹久夢二 「砂がき」
...淡々君の財布が軽くなつたらしい(私は財布を持つてゐないし...
種田山頭火 「其中日記」
...それが急に冷淡な調子で...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...厚化粧では隠れそうに思われるほどの淡さで...
豊島与志雄 「乾杯」
...或る時は無関心以上に冷淡になる...
豊島与志雄 「秦の出発」
...A女自身までが冷淡なように見えました...
豊島与志雄 「霊感」
...夜色暗淡...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...黄色(きいろ)な光(ひかり)が快(こゝろ)よく鮮(あざや)かに滿(み)ちて居(ゐ)る晩秋(ばんしう)の水(みづ)のやうな淡(あは)い霜(しも)が竊(ひそか)におりる以前(いぜん)から其(そ)の葉(は)は悉(こと/″\)くくる/\と其(そ)の周圍(しうゐ)が捲(まく)れ始(はじ)めて...
長塚節 「土」
...一体この淡路屋というのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして娘さんに会いたがって……」「貴方様」ド・レストー伯爵は冷淡に答えた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...冷淡無情なる法律においても深く咎(とが)むる所なれども...
福沢諭吉 「日本男子論」
...明(あか)るい淡緑色(たんりよくしよく)をしてゐます...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...深い泉水の底に眺める鯉のやうに淡く...
牧野信一 「緑の軍港」
......
牧野富太郎 「植物一日一題」
...この小枝は復(ま)た細枝に分れてそれに淡緑色な有柄小花を多数に綴り房をなしている...
牧野富太郎 「植物記」
...頬の淡紅は化粧だし...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...日頃尊敬していた男が暴力に逢うとどんな態度をとるものかとまるでユダのような好奇心が湧いて来て冷淡にじっと歪む屋敷の顔を眺めていた...
横光利一 「機械」
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