...淡い火影がさして...
芥川龍之介 「水の三日」
...お鳥に對する冷淡の度も増しただけ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...淡路島(あわじしま)一帯を捜索(そうさく)してみてくれというお話があったので...
海野十三 「少年探偵長」
...影よりも淡(あは)き昔の事は問ひもせじ語りもせじ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...何といっても阿波(あわ)と淡路(あわじ)の間の鳴門(なると)が一番著しいものでしょう...
寺田寅彦 「瀬戸内海の潮と潮流」
...淡いプラトニック・ラヴに陥ちていた女の手紙は...
徳田秋声 「黴」
...」常子のそういう冷淡な返事を聞いて矢島さんは口を噤んでしまった...
豊島与志雄 「過渡人」
...みさ子に対して冷淡な素振りが多くなったこと...
豊島与志雄 「理想の女」
...淡水(たんすい)と鹹水(かんすい)との区別かも知れません...
中里介山 「大菩薩峠」
...昼間のネオンサインがうららかな昼の光りに淡く光っている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...思考や推論におけるこれら(感覚・情緒・情感)の淡い映像を意味する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...たゞ流れる水の如く淡々として...
牧野信一 「「尾花」を読みて」
...恬淡であつた――若き女性の生活などゝいふものは想像の外であつたから...
牧野信一 「風媒結婚」
...晩年には「白湯(さゆ)」か「水」のやうに淡々とした存在になつてしまつたのかと思ふ...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...これにも弱りましたよ」お登和「味噌汁の淡いのはしようがありません...
村井弦斎 「食道楽」
...それを冷淡にかんがえるには余りにも深はまりして...
室生犀星 「姫たちばな」
...これまで覚えたことのない淡い...
森鴎外 「雁」
...見廻せばそのあたり左手の海にも三つか四つの島が濃淡の影を重ねて居るのであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??