...思ふ事は何でも言ふといつた樣な淡白(きさく)な質で...
石川啄木 「札幌」
...隣家の淡路館の裏にあります...
泉鏡花 「浮舟」
...いまもって淡路島の中央山岳地帯に...
海野十三 「少年探偵長」
...旅人の持っていた煙管を取って淡巴菰を詰め...
田中貢太郎 「涼亭」
...冷淡な傲慢(ごうまん)な女だと人から見られていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...而して其香気は梅花梨花の高淡なるにあらず...
永井荷風 「来青花」
...ところが今日の相手は存外淡泊で...
中里介山 「大菩薩峠」
...淡泊(たんぱく)にその女に聞いて見た...
夏目漱石 「行人」
...淡泊(たんぱく)な遠慮のない答をする訳に行かなくなった...
夏目漱石 「門」
...――太田淡路守の隠居...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...湖水(こすい)の傍(そば)などにも淡水産(たんすいさん)の貝殼(かひがら)で出來(でき)てゐる貝塚(かひづか)があるのであります...
濱田青陵 「博物館」
...コンコン!淡月が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...この著者の努力に冷淡であり得ないのである...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...濃烟淡靄共蒼然...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...何事にもこんなに冷淡になったのだろう」と云(い)う事がある...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...夢でもみているような気持でございます」「では私にもどうしようもないですね」正四郎は冷淡に云った...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...なぜ蜀の使いにあんな冷淡な態度をお示しになったのか...
吉川英治 「三国志」
...夢のやうに淡かつた...
和辻哲郎 「月夜の東大寺南大門」
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