...それは昨晩の淡紅色(ときいろ)の手巾(ハンカチ)であつた...
石川啄木 「菊池君」
...だが淡路島や明石を過ぎて兵庫の棧橋につくと...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...然し淡路人の村には...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ドウいうわけだか神主(かんぬし)になる意(つもり)でいたのが兄貴の世話で淡島屋の婿養子となったのだ...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...それは帝国軍艦淡路を怪しい力によって壊し...
海野十三 「怪塔王」
...濛々(もうもう)と淡黄色(たんこうしよく)を帯びた毒瓦斯が...
海野十三 「空襲葬送曲」
...淡い反感と不快とを湧き立たせてくるところがあった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...淡路町――時として...
直木三十五 「死までを語る」
...冷淡を極めているように思われ...
中里介山 「大菩薩峠」
...益枯淡虚靜の域にはひつて行つたやうである...
中島敦 「名人傳」
...香爐から立ち昇る淡い淡い煙幕の蔭に居るのは...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...もやの淡く立ちこめた運河の上に...
林芙美子 「浮雲」
...晩年には「白湯(さゆ)」か「水」のやうに淡々とした存在になつてしまつたのかと思ふ...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...薫(かおる)は女王(にょおう)のいずれもが劣らぬ妍麗(けんれい)さの備わったその一人と平淡な話ばかりしたままで別れて行くのを飽き足らぬここちもしたのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...相手の冷淡であることは苦しいものであると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何事にも冷淡になって...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...身ヲ持スルコト謹厳恬淡(てんたん)ニシテ...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...淡路街道と丁字(ていじ)形になる追分から北へ走って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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