...淡路(あはぢ)と和泉(いづみ)の間(あひだ)の海(うみ)は...
伊東忠太 「國語尊重」
...或はもし巣に帰ると労働者から冷淡に取り扱はれる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...即ち国民の国家に奉ずる精神が次第に冷淡になりつつあることを証拠立つるもので...
大隈重信 「選挙人に与う」
...いよ/\子に対して冷淡になり...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...それが急に冷淡な調子で...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...腐っていたその劇場で見た志賀(しが)の家(や)淡海くらいのものかと思っていたので...
徳田秋声 「縮図」
...彼女は気をそこねた冷淡な多少意固地(いこじ)な様子を見せようとした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...冷淡な気のない応対をしていましたが...
久生十蘭 「ハムレット」
...思考や推論におけるこれら(感覚・情緒・情感)の淡い映像を意味する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...よそ/\しい會釋(ゑしやく)か冷淡な一瞥をくれたきりで...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...」冷淡に彼は云つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...極めて冷淡なもので『大日本植物志』の中絶を秘かに喜んでいる風にさえ見えた...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...序夕月淡く柳がくれの招き行燈(あんど)に飛ぶ禽(とり)落とす三遊亭圓朝が一枚看板...
正岡容 「小説 圓朝」
...『小日本』と関係深くなりて後君は淡路町(あわじちょう)に下宿せしかば余は社よりの帰りがけに君の下宿を訪ひ画談を聞くを楽(たのしみ)とせり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...世間は冷淡だけを...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...恰で空明透徹(くうめいとうてつ)な大氣の中へ淡(あは)い水蒸氣(すいじようき)が流れ出したやうな有様(ありさま)であツた...
三島霜川 「平民の娘」
...「人のことではそう熱心になれない問題だから」などと左中将は冷淡に言っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...善継の息子淡斎は...
柳田国男 「故郷七十年」
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