...淋しき者の慰安は夢想である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...……当家(ここ)の味淋蒸...
泉鏡花 「歌行燈」
...一人でいるのは淋しかろ」「アハハハハハ」藍皮阿五は手を伸ばして老拱の肩を叩き...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...」みのるは然う云つて仰向きながら淋しさうな顏をした...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...それが何となく淋しいものである...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...なんだか淋しくなる...
豊島与志雄 「自由人」
...私も淋しくなった...
豊島与志雄 「母親」
...お前達、あの人々が、死に、逃れ、流されたのを、淋しいとは、感じんか...
直木三十五 「南国太平記」
...二人は打連れて淋しい河岸を歩いて行きます...
中里介山 「大菩薩峠」
...だから島田もどこからか貰わなくっちゃ淋しくって堪らなくなったんだろうよ...
夏目漱石 「道草」
...うら淋しく人目を避けていると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...奈落に沈んでゆくやうな淋しさになる...
林芙美子 「浮雲」
...寝転んで考えている時は愉しく淋しかったが...
林芙美子 「帯広まで」
...こんな安住の出来そうもない住家に満足している事が淋しかった...
林芙美子 「清貧の書」
...画としては簡単な淋しい画であるが...
正岡子規 「病牀六尺」
...淋(さび)しき路を帰りしに...
柳田国男 「遠野物語」
...いつの間にか淋しい...
夢野久作 「名娼満月」
...」「さうだ、何が淋しい、何が苦しい世の中でございませう...
横光利一 「火の点いた煙草」
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