...寄宿舎の淋しい徒然(つれづれ)には錆(さび)のある声で若辰の節(ふし)を転(ころ)がして喝采(かっさい)を買ったもんだそうだ...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...庭の木に巣をつくりに來る小鳥のないことすら時にこんなに淋しいのだから...
相馬御風 「孤座」
...「それはお淋しいでしょう...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...頼りない淋しい夕方だった...
豊島与志雄 「月明」
...何だか淋しいことのようにも思える...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
...この淋しい京を、春寒(はるさむ)の宵(よい)に、とく走る汽車から会釈(えしゃく)なく振り落された余は、淋しいながら、寒いながら通らねばならぬ...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...「先生はどうですか」小夜子は返事を控えて淋(さみ)しく笑った...
夏目漱石 「虞美人草」
...淋しかったらお隣の御隠居さんに頼むんだ――遅くて気の毒だが」言い捨てた平次...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...淋しい家庭の有様が出て居たのに心を動かされたのか...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...淋しくなると出鱈目に唄をうたう...
林芙美子 「清貧の書」
...霜枯れ三月(みつき)の淋(さび)しさは免(のが)れず...
広津柳浪 「今戸心中」
...しかし私はその頭の君の御文のなかの独居の淋しさをお訴えなさる御言葉がなんとも言えず切実に身にしみて覚えられれば覚えられるほど...
堀辰雄 「ほととぎす」
......
三好達治 「艸千里」
...古い心持は先ず消えようとするこの淋しい過渡期に...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...淋しいことですけど仕方がありません...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...そんな悲しさや淋しさが積り積ったせいではなかったかと思います...
夢野久作 「少女地獄」
...此淋しい山の頂だけ...
吉江喬松 「山岳美觀」
...麹町(こうじまち)の淋しい横町に...
吉川英治 「剣難女難」
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