...淀橋(よどばし)へ移転してから家が近くなったので頻繁(ひんぱん)に来た...
内田魯庵 「最後の大杉」
...――(「黙移」)当時我々が郊外において将来有望の地と見込をつけたのは、文士村と称されていた大久保の新開地、淀橋、角筈、千駄ヶ谷方面であったが、本郷からこの辺まで約二里半の道である...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...また淀橋の櫟林の聖者としてお名のひびいた内村鑑三先生...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...淀橋署長を相手に家宅侵入の告発をした...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...父 滋賀県神崎郡八日市町二四四山崎晴弘姉 神奈川県鎌倉市長谷通り二五六マ・ソアール美容院山崎つた友達本郷区森川町九〇加藤郁子淀橋区戸塚町一ノ四〇四宮崎晴子...
太宰治・山崎富栄 「雨の玉川心中」
...あの淀橋のアパートを引き上げ...
太宰治 「きりぎりす」
...私が淀橋へまいりましてから二年目の秋に...
太宰治 「きりぎりす」
...淀橋の三木の家を訪れたのは...
太宰治 「火の鳥」
...その為、彼は淀橋、戸塚と二つの警察を二十九日間宛のタライ廻しを食い、毎日のように拷問されたが、自分のルウズさから友人に迷惑をかけまいと、歯を食いしばり、知らぬ存ぜぬで頑張り続け、義兄の弁護士の奔走で、約二カ月目に釈放されたが、その日すぐ学校に出てきて、ぼくたち仲間と、微笑と涙の握手、談笑を交していながら、その夜、下宿の一室で前述のようにして自殺したのだ...
田中英光 「さようなら」
...そしてその日の夕刊に淀橋(よどばし)近くの水道の溝渠(こうきょ)がくずれて付近が洪水(こうずい)のようになり...
寺田寅彦 「断水の日」
...この頃の淀橋はまた田舍も同樣...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...淀橋から長者町へ飛んで行つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人を殺して曉方までに淀橋の叶屋(かなふや)へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...淀橋の浄水場裏にある〈フレンド荘〉という安アパートへひき移った...
久生十蘭 「金狼」
...淀橋の韮山正直と言やあ...
三好十郎 「好日」
...登美も縁側に出て来て見ている)韮山 痛えっ! わても淀橋の韮山だ...
三好十郎 「好日」
...志免警視は玄関に詰めている刑事の中の二名に淀橋まで見送らせた...
夢野久作 「暗黒公使」
...淀橋上水堀の道もないあたりを...
吉川英治 「大岡越前」
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