...秀吉は北条征伐の陣中より淀君が許に一書を寄せて...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...淀君はまだ描いて見ませぬがいずれ一度は描いてみたいと思います...
上村松園 「朝顔日記の深雪と淀君」
...勿体(もったい)なくも淀君さまには御懐姙なされた由であるが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...淀君は在陣中に太閤の種を宿し...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...按ずるに淀君はそれより五年前...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...天下にただ一枚といわれる淀君自筆の手紙もあるそうでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...これやこの江戸ッ子というものの如是相(にょぜそう)であろうかと、青嵐はようやく傾倒する気にまで進んで行ったものと見えて、「さきほどおたずねの、その、例の豊公の木像と、淀君の消息と、秀頼八歳の時の筆――といったようなものは、実は確かに当寺に保管してあるのです、拙者が留守をあずかって、よく保管してあるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...その一人は今いう淀君...
中里介山 「大菩薩峠」
...かりの名をまず淀君(よどぎみ)としようか...
林芙美子 「新版 放浪記」
...これは淀君の仕女ですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...小谷の方と淀君の少女時代につかえた盲目の按摩...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今上皇帝、女院、公卿、秀吉、淀君、蒲生氏郷などの生理的症状も、打診できる...
吉川英治 「折々の記」
...八淀君には、子が生れた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...北の政所(まんどころ)もあるかなしかのように、淀君の勢力は、自然大坂城に偉(おお)きなものとなった...
吉川英治 「日本名婦伝」
...人々はみな、珍しがったが、淀君は、黒百合のことを、よく弁(わきま)えていたので、「お智識でいらっしゃいますこと」と、人々は感心して聞き入った...
吉川英治 「日本名婦伝」
...こんどは淀君のほうの催しで...
吉川英治 「日本名婦伝」
...淀君の生活は、彼女とは反対に、それから遽(にわか)な爛熟(らんじゅく)を迎えた花のように咲けるだけ狂い咲きに咲いて、そして、元和(げんな)元年の夏の陣に、大坂落城の炎(ほのお)に散った...
吉川英治 「日本名婦伝」
...よけいに権威を誇示して見せている秀頼や淀君の大坂城と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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