...スラスラと淀みなく綺麗な原稿を書くので...
石川啄木 「病院の窓」
...淀みなく返事をしながら...
泉鏡花 「婦系図」
...姉は淀みなく三人が一所に面白さうに遊んでゐますとの答に...
伊藤左千夫 「奈々子」
...詳細に且つ淀みなく述べ立てた...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...と淀みなく巧みに諷諫申しましたけれども...
太宰治 「右大臣実朝」
...僕から鈴木君の手に淀みなく去つて行つたと断定し得るであらうか...
辰野隆 「書狼書豚」
...しかも淀みなく言葉をつづけた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...鐘の響きに夕がらす入日名殘の影薄きあなたの森にゐるがごとむらがりたちて淀みなくそゞろに起るわが思ひ...
土井晩翠 「天地有情」
...「特許局許可局」が淀みなく云へるお方も勿論必要だけれど...
正岡容 「下町歳事記」
...淀みなく流るる水を見ると...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...以前は博多竪町(たてちょう)の荒物屋渡世……当年五十六歳で……ヘエ……」と淀みなく言ううちに涙ぐんだ赤んべえ面を上げて水洟(みずばな)を一つコスリ上げた...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...鳥の子の襖を背に淀みなく廻っている金扇の流れを見ていても...
横光利一 「旅愁」
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