...涼気(つめたさ)が水薬(すゐやく)のやうに体中(からだぢゆう)に染みた...
石川啄木 「道」
...宵の口で月蝕というものを題にして夏の夕方の納涼気分を現わしただけに過ぎません...
上村松園 「寛政時代の娘納涼風俗」
...三十六少し涼気(すずけ)が立ってから...
徳田秋声 「足迹」
...町に涼気(すずけ)の立った時分に...
徳田秋声 「足迹」
...山国のこの寂れた町に涼気(すずけ)が立って来るにつれて...
徳田秋声 「あらくれ」
...涼気(すずけ)が経つに従って...
徳田秋声 「あらくれ」
...涼気(すずけ)の立ちはじめた時候に相応した新調の着物を着たり着せたりして...
徳田秋声 「あらくれ」
...涼気(すずけ)の立って来た忙しい夕暮の町を帰って来たが...
徳田秋声 「あらくれ」
...涼気(すずけ)でも立ったら...
徳田秋声 「黴」
...涼気の立つころには...
徳田秋声 「黴」
...その年ももう涼気(すずけ)の立ちはじめるころであった...
徳田秋声 「爛」
...しっとりした暁(あ)け方(がた)の涼気(すずけ)に...
徳田秋声 「爛」
...涼気(れうき)水(みづ)の如く闇中(あんちう)に浮動(ふどう)す...
徳冨蘆花 「良夜」
...西風颯々涼気秋に似たり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...厠(かはや)の涼気のその中に...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...煮えたる頭(かしら)には一点の涼気を吹かず...
夏目漱石 「薤露行」
...納涼気分に満ちた芝居小屋であった...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...涼気(すずけ)があろうから...
久生十蘭 「ひどい煙」
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