...旅を思う◇秋が来て涼しくなると...
石川欣一 「山を思う」
...博士は街が涼しくなることを悦んでいた...
海野十三 「空気男」
...――涼しくなると共に忘れていたが...
高見順 「如何なる星の下に」
...それから涼しくなるにつれて...
太宰治 「服装に就いて」
...日にまし涼しくなる...
種田山頭火 「一草庵日記」
...夕方少し涼しくなるのを待ち...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...四方八方へひろがって国の中が涼しくなるという趣向でげす...
中里介山 「大菩薩峠」
...実もフタもないこの暑さでは、涼しくなるまで、何もかもおあずけで生きているより仕方もない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...実もフタもない此あつさでは、涼しくなるまで、何もかもおあずけで、カツ一丁上ったよッ! か――...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...何となく胸が涼しくなるんだ...
牧野信一 「明るく・暗く」
...誠に気楽な処であつたなどといふ話にやや涼しくなるやうな心持もした...
正岡子規 「病牀六尺」
...何だか腹の中まで涼しくなるような……」と眼をキョロキョロさせました...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...日がかげると俄(にわ)かに涼しくなる頃の縁側で...
水上滝太郎 「果樹」
...これですこしそちらも涼しくなるでしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...夕風が少し涼しくなるころに宮の所へおいでになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ようやく秋が来て京の中も涼しくなると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...早く涼しくなるままに...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...熱帯の低地から急に涼しくなる山脈を超えて五日間でアナワク高原へ出た...
和辻哲郎 「鎖国」
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