...却って目に涼しい...
泉鏡花 「浮舟」
...手で動かすと軽い震動を起して涼しい気持ちをさせる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...涼しい一と夕立ちが上りまして「虹が立った...
上村松園 「虹と感興」
...涼しい間に歩かうと思つて...
鈴木三重吉 「ざんげ」
...朝影のある甲板は涼しい...
高浜虚子 「別府温泉」
...あそこも静かな涼しい好いところですね...
田山録弥 「談片」
...涼しい顔で彼に背を向け...
R.W. チェンバース R.W. Chambers The Creative CAT 訳 「四風の街」
...そうした金牌をせしめておきながら涼しい顔をしている」と言って憤慨するのと似たことが実際にしばしば起こるのである...
寺田寅彦 「空想日録」
...円窓のそとにはなぎの若木がならんで砂地のうえに涼しい紺色の影を落した...
中勘助 「小品四つ」
...寝苦しかった残暑の夜の夢も涼しい月の夜に眺めた景色も...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...涼しい空気を少しばかり敷布や自分のお腹(なか)や熱い胸に入れようとして...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...涼しい顔をしてお月様か何か見ていますぜ」「何? 伊勢屋新六を突き殺した? 河童がかい?」「河童なら尻小玉(しりこだま)を抜くのが商法でしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...てすりの下から涼しい麥の風が吹いて來る...
林芙美子 「旅人」
...頬に涼しい風があたって...
火野葦平 「糞尿譚」
...昨日よりは稍々涼しい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...運んで来てねかすに都合の良かったことと、一番涼しい事で、ここにねています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...アントワアプ少し曇つた日の涼しい朝ブリユツセルから四十分間汽車に乗つてアントワアプに着いた二人は...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...涼しい顔で歩いていました...
吉川英治 「江戸三国志」
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