...裾も袂も涼しい風にはらめかせて...
石川啄木 「鳥影」
...葉桜が涼しい蔭を堤の上に落していた...
海野十三 「獏鸚」
...涼しい樹蔭をベンチの上に造っていた...
海野十三 「獏鸚」
...いまでは何だか皆を高所から見下しているような涼しい余裕が出来ていて...
太宰治 「パンドラの匣」
...水の中では葉を捲いていた蓮の葉に涼しい風が吹いて...
田中貢太郎 「荷花公主」
...青い風、涼しい風、吹きぬける風...
種田山頭火 「行乞記」
...エゴイスト人間!昨夜から今朝は涼しい...
種田山頭火 「行乞記」
...四面の山の涼しい風が何処から吹いて来るとも無く...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...あそこも静かな涼しい好いところですね...
田山録弥 「談片」
...窓を明(あけ)っ放(ぱな)して涼しい風を納(い)れながら...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...ちょっと廊下をあるいて涼しい風に吹かれたりすると...
羽仁もと子 「親子の愛の完成」
...「山は涼しいねえ...
林芙美子 「うき草」
...風が吹き通して涼しい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...暑い季節には回廊が涼しい場所になった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...涼しい流れの所におもしろい形で広がった檀(まゆみ)の木の下に美しい篝は燃え始めたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...涼しい蔭なぞには...
室生犀星 「玉章」
...涼しいと思って門口を出ても...
森鴎外 「あそび」
...涼しいそよ風に入れかえております...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索