...畳の上を風が滑ってるように涼しい...
伊藤左千夫 「姪子」
...涼しい風を送るという仕組みなのだが骨が折れるばかりでたいした効果はなかった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...側から涼しい声でそれに音を合わすものがあります...
薄田泣菫 「初蛙」
...もはや七十歳ちかいけれども、このお婆さんは、腰もまがらず、眼許も涼しい...
太宰治 「お伽草紙」
...涼しい風が、食事をして汗ばんだ顔を撫(な)でて行くと同時に楽譜の頁を吹き乱した...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...この熱いぜんざいが妙に涼しいものであった...
寺田寅彦 「涼味数題」
...」「くもつて涼しいから今日は貸間をさがしに行くんだ...
永井荷風 「来訪者」
...気分も爽(さわや)かに胸も涼しい...
夏目漱石 「野分」
...「とても涼しいところですね...
林芙美子 「濡れた葦」
...馬鹿をみた」二十九日 水曜(つづき)涼しい海風がそよそよとだいこんのあいだを吹きぬけていく...
久生十蘭 「だいこん」
...今夜も涼しい、レアオールドを傾けて、いゝ心持になって寝る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...涼しいような黒い墨の香い...
宮本百合子 「雲母片」
...今涼しい風が入って来た...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...第五信きょうは久しぶりの涼しい日でした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...秋の涼しい月夜などに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...植え込みの灌木(かんぼく)や草の花が乱れほうだいになった中を行く水の音がかすかに涼しい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...露(あら)わになった両脚を吹く涼しい風を感じながら...
夢野久作 「笑う唖女」
...幸ひ相客(あいきやく)が無いので広い涼しい部屋を一人(ひとり)で占領する事となつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
ランダム例文:
チャンチャンバラバラ 屹立 収縮
便利!手書き漢字入力検索