...何しろ色が白くって、眼が涼しいから、鼻の先が少し上を向いていても、とにかく一通りの美人である...
芥川龍之介 「葱」
...それは涼しい北向きのベランダで...
海野十三 「地球盗難」
...この小説は碁盤のうへに置かれた碁石のやうな涼しい解決を與へてゐる...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...お種は涼しいその水の上に俯向いて一心になって汚れ物を揉んでいた...
田中貢太郎 「蟹の怪」
...と涼しい顔をするのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...これもだいぶ涼しいほうの部類であろう...
寺田寅彦 「涼味数題」
...「涼しいの」小太郎が...
直木三十五 「南国太平記」
...なるほど涼しい風は絶えず梢の間から湧(わ)き起って軽く人の袂(たもと)を動かすのに種彦もいつか門人らと並んで...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...涼しい風は絶えず汚れた簾を動かしている...
永井荷風 「花火」
...峠の涼しい風に吹かれながら...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...海が近さうな涼しい風が吹き...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...「あら、又間違えたでしょう」「御免なさい、桜子様」四つの白い手に、真紅の紐が蛇のように絡(から)んで、涼しい眼と眼、可愛らしい唇と唇が誘い合うようにニッコリします...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...涼しい風が寝不足の肌を引締めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...涼しい縁端に足を投げ出していた私は...
林芙美子 「新版 放浪記」
...あの眼もとの涼しいおれの別嬪は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...五月九日(月曜)今日は涼しい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...窓ぎはには涼しい風が静かに漂うて居りました...
牧野信一 「蛍」
...「こいつは涼しい」と...
吉川英治 「源頼朝」
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