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上田敏 「まちむすめ」
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高見順 「死の淵より」
...渓流の涸れた後の...
田中英光 「箱根の山」
...・百舌鳥がするどくふりさうでふらない空・馬も肥えたと朝飯いそがしく出てゆく・秋のひかりや蠅がつるんだりして・鮮人長屋も秋暑い子供がおほぜい乞ひあるく旅のいやになつたバスのほこり・売られて鳴いて牛はのそ/\あるく牛を見送ると水涸れた橋まで・夕立すずしくこちらで鳴けばあちらで鳴くも牛・ほんによかつた夕立の水音がこゝそこ・すゞしくぬれて街から街へ山の夕立・いたゞきは夕立晴れの草にすわる・長い峠の...
種田山頭火 「行乞記」
...水涸れて水饑饉のいたましさ...
種田山頭火 「其中日記」
...まつたくうるさい世の中ではある!井戸の水も日にまし涸れてくる...
種田山頭火 「其中日記」
...緑平老に一句なるほど信濃の月が出てゐる月蝕旅の月夜のだんだん虧げゆくを伊那町にてこの水あの水の天龍となる水音権兵衛峠へながれがここでおちあふ音の山ざくら鳥居峠このみちいくねんの大栃芽吹く木曾の宿おちつけないふとんおもたく寝る帰居しみじみしづかな机の塵朝の土をもくもくもたげてもぐらもち大旱涸れて涸れきつて石ころごろごろ雨乞燃ゆる火の...
種田山頭火 「草木塔」
...重信川はすつかり涸れてゐた...
種田山頭火 「松山日記」
...内生活の泉はすぐには涸れてしまわなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...實に昨日氣涸れむとして越えし所の處に非ずや...
長塚節 「草津行」
...水は年中涸れぬという...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...わがはぐくみしいろぐさのはや涸れぬとぞ...
萩原朔太郎 「浮名」
...鶏冠山砲台を、土台ぐるみ、むくむくっとでんぐりがえす処の、爆破力を持ったダイナマイトの威力だから、大きくもあろうか?主として、冬は川が涸れる...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...涸れたレプラの血行路のように交叉する国道白い上っ張りと黒服とが朝から晩までこの中え出入りする彼等はもっとも丁寧に挨拶し...
槇村浩 「京都帝国大学(十四行詩)」
...河は常よりも涸れている...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...みんなも泣く涙も涸れて...
吉川英治 「折々の記」
...涸れ川のみなかみを見やれば...
吉川英治 「私本太平記」
...下の水もない涸れ小川に見入っている女性がある...
吉川英治 「私本太平記」
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