...車輪を洗ふ許りに涵々(ひたひた)と波の寄せてゐる神威古潭(かむゐこたん)の海岸を過ぎると...
石川啄木 「札幌」
...「空(す)き家」という言葉は道教の万物包涵(ほうかん)の説を伝えるほかに...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...涵澹は水のさま...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...木材が露に涵(うるお)っているときには...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...彼の思索はあまりに原始的で彼の動物的生活に涵(ひた)っていたので...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その涵徳殿も土蔵も潰れたとのことであった...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...初めて外国語に対する趣味と理解力とを涵養(かんよう)せられたのに違いありません...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...国民思想涵養(かんよう)の一端というのであろうか...
寺田寅彦 「沓掛より」
......
土井晩翠 「天地有情」
...国家の存立発展のために必要なる国費の財源を涵養するため...
戸坂潤 「社会時評」
...特に警察精神の涵養と発揚とに力を致している...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...このことは邵晉涵も懿行も已に注意して居る所である...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...邵晉涵は、史記についてもその由來を書いたが、紀は全然之を採用せず、本文には批評を加へずに、その注に解題を加へた...
内藤湖南 「支那目録學」
...神の光に涵(ひた)っていた人間がはじめて太陽の光を発見し...
中井正一 「芸術の人間学的考察」
...何所でこの思想を涵養したか不明である...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...会員意識の涵養に全力を集中するにいたった所以(ゆえん)である...
野呂栄太郎 「三田社会科学研究会」
...こうしたことも結局郷土人に科学の知識を涵養しようとする私の努力だったのです...
牧野富太郎 「植物記」
...斜涵新月浪翻銀...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
便利!手書き漢字入力検索