例文・使い方一覧でみる「涯」の意味

...つまり自分の氣儘に振舞つて誰からも邪魔をされないといふ境涯にあるのです...
アーヴィング高垣松雄訳「クリスマス・イーヴ」

...改めて大家の思想と生涯とを研究しよう... 改めて大家の思想と生涯とを研究しようの読み方
阿部次郎「三太郎の日記　第二」

...彼の公人としての生涯の望みは教員になる事であった... 彼の公人としての生涯の望みは教員になる事であったの読み方
寺田寅彦「アインシュタイン」

...彼は生涯のあいだにいくたびか... 彼は生涯のあいだにいくたびかの読み方
ドストエーフスキイ中山省三郎訳「カラマゾフの兄弟」

...余は侯が政友會を發起したるを以て政治的新生涯に入るといふは何ぞや...
鳥谷部春汀「明治人物月旦（抄）」

...以て伯の公生涯に分界線を劃したりき... 以て伯の公生涯に分界線を劃したりきの読み方
鳥谷部春汀「明治人物月旦（抄）」

...彼の全生涯（しょうがい）はライン河のように眼の下に流れていた... 彼の全生涯はライン河のように眼の下に流れていたの読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...私共にはこの生涯においては... 私共にはこの生涯においてはの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...僕だつて君の一生涯の事を聞いてゐるんぢやないから... 僕だつて君の一生涯の事を聞いてゐるんぢやないからの読み方
夏目漱石「それから」

...わしが生涯（しやうがい）をかけても... わしが生涯をかけてもの読み方
新美南吉「良寛物語　手毬と鉢の子」

...あれほど多端な生涯を送ったにもかかわらず... あれほど多端な生涯を送ったにもかかわらずの読み方
新渡戸稲造「教育の目的」

...私はひとつの憂ひを知る生涯（らいふ）のうす暗い隅を通つてふたたび永遠にかへつて來ない... 私はひとつの憂ひを知る生涯のうす暗い隅を通つてふたたび永遠にかへつて來ないの読み方
萩原朔太郎「定本青猫」

...霧渓は「西堀江隆平橋南涯」と記してゐるが... 霧渓は「西堀江隆平橋南涯」と記してゐるがの読み方
森鴎外「伊沢蘭軒」

...生涯の修練が、滞（とどこお）りなく失念なく、その場で現わし得るように――」と、訓（おし）えたということである... 生涯の修練が、滞りなく失念なく、その場で現わし得るように――」と、訓えたということであるの読み方
吉川英治「剣の四君子」

...生涯の君恩の大を謝してあった... 生涯の君恩の大を謝してあったの読み方
吉川英治「三国志」

...生涯のことだからなあ」「ごもっともです」「それに... 生涯のことだからなあ」「ごもっともです」「それにの読み方
吉川英治「私本太平記」

...師泰は高野山へのぼらせて生涯を出家遁世（しゅっけとんせい）に終らせる... 師泰は高野山へのぼらせて生涯を出家遁世に終らせるの読み方
吉川英治「私本太平記」

...武行者（ぶぎょうじゃ）は七尺の身を天涯（てんがい）へ托（たく）し行くこと一夜のうちに... 武行者は七尺の身を天涯へ托し行くこと一夜のうちにの読み方
吉川英治「新・水滸伝」

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