例文・使い方一覧でみる「涯」の意味

...一旦の御歎きから御生涯を辺土に御送りなさいますのは... 一旦の御歎きから御生涯を辺土に御送りなさいますのはの読み方
芥川龍之介「邪宗門」

...僕はただ理窟なしに民子は如何な境涯に入ろうとも... 僕はただ理窟なしに民子は如何な境涯に入ろうともの読み方
伊藤左千夫「野菊の墓」

...みんな一瞬間が全力の一生涯なんだ... みんな一瞬間が全力の一生涯なんだの読み方
犬養健「亜剌比亜人エルアフイ」

...君の善いお母さんが祝福して下さった子供時代からの僕たち二人の付き合いと親密な友情とは生涯の非常に明るい一点であって...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン　Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー　Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング　Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン　Romain Rolland 片山敏彦訳「ベートーヴェンの生涯」

...生涯浮世の春を知らないで過しているとか... 生涯浮世の春を知らないで過しているとかの読み方
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン　Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳「青年に訴う」

...唯神に導かれる如き心持で創作するものは常に感情の雨にうるおい涯（はて）なき林に遊ぶような心持がある...
高浜虚子「俳句への道」

...房一はこれまでにも河原町に帰つて一医者としての生涯を始めようと考へないでもなかつたが...
田畑修一郎「医師高間房一氏」

...もう生涯（しょうがい）の終わり近く達してる... もう生涯の終わり近く達してるの読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...生涯一人（ひとり）でゐる気でもないんでせう... 生涯一人でゐる気でもないんでせうの読み方
夏目漱石「それから」

...また立って彼の生涯の回顧らしいことを話し始めた... また立って彼の生涯の回顧らしいことを話し始めたの読み方
西田幾多郎「或教授の退職の辞」

...ほとんど一生涯変ることがなかった... ほとんど一生涯変ることがなかったの読み方
野村胡堂「楽聖物語」

...天涯孤独の身になった... 天涯孤独の身になったの読み方
久生十蘭「カストリ侯実録」

...父玉井金五郎と母マンとの生涯を書きたいということは... 父玉井金五郎と母マンとの生涯を書きたいということはの読み方
火野葦平「花と龍」

...この東涯先生書入の易経十三冊は天下稀有（けう）の書なり... この東涯先生書入の易経十三冊は天下稀有の書なりの読み方
福澤諭吉「福翁自伝」

...永い生涯のうちでも陶器を携えて旅行に出たことがなく... 永い生涯のうちでも陶器を携えて旅行に出たことがなくの読み方
室生犀星「陶古の女人」

...カエサルの生涯は我々のために我々の生涯以上の模範を蔵してはいない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」