...民或は溝涜(かうとく)に自經(じけい)する者有り...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...涜職事件(とくしよくじけん)...
芥川龍之介 「蜜柑」
...宛(あたか)も冒涜(ぼうとく)の感を起すといふのが...
ステファンヌ・マラルメ Stephane Mallarme 上田敏訳 「薄紗の帳」
...之を妨げ、之を涜すの罪は、宗教上の大罪悪なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...それだから冒涜の話をしたのです...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...殴られもしないのに傷害罪や涜職罪で告訴するというのは全くおかしい...
戸坂潤 「社会時評」
...国民道徳を発火点にまで冒涜したのに基因いたします」と荒木貞夫大将は...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...最後のみごとな行いを涜(けが)すまいとしている...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...科学への冒涜であるといえないこともない...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...冒涜が公然と公言される場合...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...普通の観光客なら聖地を冒涜でもするやうに怒り出す所かも知れない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...自然に対する冒涜を私は感じた...
牧野信一 「ゾイラス」
...唯この聖なる名称の乱用冒涜を責めようとしているだけなのであるように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは殆(ほと)んど冒涜(ぼうとく)的にまで元井エンジに似ていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...怪しからん……罪も報いもない死人の遺志を冒涜(ぼうとく)するものです」「呼んでもいいですね」「……是非……すぐに願います」私は卓上電話器を取り上げて神奈川県庁を呼出し...
夢野久作 「少女地獄」
...涜れば則ち告げずだ...
横光利一 「馬車」
...おびただしい武器や兵糧を持ち込むさえ造化への冒涜(ぼうとく)であるような初々(ういうい)しいこの自然環境も...
吉川英治 「私本太平記」
...それは神聖を涜すものとして側近の貴族に遮られた...
和辻哲郎 「鎖国」
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