...涙と涎(よだれ)が一時(いっとき)だ...
泉鏡花 「歌行燈」
...居睡りと涎の玉を拵えたぐらいのことで...
海野十三 「深夜の市長」
...涎が垂れるほどあんぐり打開いて...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...涎掛(よだれかけ)が一枚ありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...餘つ程ひどく涎(よだれ)を流したと見えて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大いにこれに涎垂(えんすい)したこともある...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...涎をながしながらあとをさいそくする...
久生十蘭 「だいこん」
...涎(よだれ)やら目脂(めやに)やら止めどもなく流し...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...新疆の如きまた彼が多年垂涎する所にして...
日野強 「新疆所感」
...書方は牛の涎(よだれ)...
二葉亭四迷 「平凡」
...そして教卓にたまった涎の海に指をつっこみでたらめな絵を描き...
本庄陸男 「白い壁」
...涎(よだれ)と鼻くそと手垢をこすりつけ...
本庄陸男 「白い壁」
...終ひには涎の飴がだらだらと私の首筋へ流れ落ちて来たではないか...
牧野信一 「剥製」
...年中口中に涎のたまつてゐるおつさんと...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...いまではこの涎を止めることができないし...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...涎(よだれ)をながして...
吉川英治 「親鸞」
...それでも粗末な涎掛けのために...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...咽喉のたるみをいよいよ急しくひこひこと波打たせ涎の絲を地にひきながら...
若杉鳥子 「烈日」
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