...涎(よだれ)も垂れようずばかり笑み傾いて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...その上には彼の脣から止めどもなく流れだす涎(よだれ)でもって...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...居睡りと涎の玉を拵えたぐらいのことで...
海野十三 「深夜の市長」
...日本の古美術品に垂涎(すいぜん)しない筈はありません...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...口から涎が垂れた...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...奴さん達垂涎三千丈だな...
辰野隆 「書狼書豚」
...いくらか涎(よだれ)を吸い気味にいろんなことを話しかける...
田畑修一郎 「石ころ路」
...仏蘭西人(フランスじん)が極(きま)ってServiette(セルヴィエット)を頤(おとがい)の下から涎掛(よだれかけ)のように広げて掛けると同じく...
永井荷風 「妾宅」
...ああ涎(よだれ)が……」「たわけ者!」五十嵐から小突きまわされて...
中里介山 「大菩薩峠」
...お松が発見してくれた涎掛もあれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...涎掛(よだれか)けの寄進に付く者もないという哀れな有様だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...涎(よだれ)が流れさうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...涎(よだれ)を拭け...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...涎(よだれ)も流さんばかりの浅間しさだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...明けても暮れても王の涎(よだれ)を受け続けた...
南方熊楠 「十二支考」
...詩人の李太白(りたいはく)が涎(よだれ)を垂らして牡丹の葉蔭から見ている絵なぞがあって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...涎(よだれ)を垂らさないばかりに満足をあらわしたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「いくらなんでも三十スウの涎掛(よだれか)けに飾り花をつけて...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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