...麝香と竜涎香の手紙もこの取引に関するものにほかならない...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...涎(よだれ)の音を少したてながら...
田畑修一郎 「南方」
...この涎(よだれ)くりの廃人相手じゃ粥は煮えんわい』と私は思い...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...ほとんど手放しで涎(よだれ)を流すような有様で...
中里介山 「大菩薩峠」
...涎掛(よだれかけ)を自分の首にかけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...「松茸の土瓶蒸で一杯やるかな――」仏頂寺が仏頂面に涎(よだれ)を流してそれを受ける...
中里介山 「大菩薩峠」
...涎(よだれ)を拭いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...特別なのを除いて商売者は坊間音楽に※涎垂らしてゐたのであるから...
中原中也 「音楽と世態」
...手前の涎(よだれ)で手紙の字が伸びるぜ」そう言い乍らも...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...涎(よだれ)をたらして...
火野葦平 「花と龍」
...そして教卓にたまった涎の海に指をつっこみでたらめな絵を描き...
本庄陸男 「白い壁」
...涎(よだれ)も流さんばかりの浅間しさだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...涎(よだれ)のたれそうな唇でいつまでも笑っていた...
山川方夫 「その一年」
...今にも涎(よだれ)の垂れそうな顔をしたが...
夢野久作 「ココナットの実」
...滅多に意地汚ねえ涎(よだれ)など垂らすものではないわ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...糞と涎(よだれ)と...
吉川英治 「平の将門」
...と涎(よだれ)が出るほど羨(うらや)ましくなる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...涎(よだれ)は畳にベットリだ...
吉川英治 「松のや露八」
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