...感興の涌くままに...
大阪圭吉 「闖入者」
...涌く白雲に送られて...
大町桂月 「房州紀行」
...薔薇(ばら)にも豌豆(えんどう)にも数限りもなく虫が涌く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...僕には疑問が涌く...
原民喜 「魔のひととき」
...弱気の蛆(うじ)が涌く...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...月日をばよそに雲涌く霧島の山にありとも告げずあらまし昨日といはず今日と云はず朝と云はず昼と云はず西からも東からも雲が涌いて変幻限りない様相を呈する霧島に来て居るとでも書いたら子供達は心配するだらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...あの清冷氷の様な十和田湖の水のとうとうと流れ込む水音が泉の涌く様に聞こえる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...わたしは人生の尺度といふものに疑念の涌く思ひがするのである...
牧野信一 「気狂ひ師匠」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...」大勢の声が涌くが如くに起つた...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...涙が涌く...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...この大地から己の歓喜は涌く...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...木卓(きづくえ)からも酒は涌く...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...忽(たちま)ちまた泉の涌くように迸(ほとばし)り出る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...何とも言えぬ物が涌く...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...泉は涌く...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...10720たっぷり泉の早瀬が涌く...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...愛鷹山(あしたか)の根に湧く雲をあした見つゆふべ見つ夏のをはりとおもふ明がたの山の根に湧く眞白雲わびしきかなやとびとびに涌く畑なかの小みちを行くとゆくりなく見つつかなしき天の川かも沼津の町から私の住んでゐる香貫山の麓まで田圃の路を十町ほど歩いて來ることになる...
若山牧水 「樹木とその葉」
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