...燃え殻の灰が堆積するためにこの燃焼している天体(当時は普通にそう考えられていた)の火焔が消滅するというのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...すべての不吉な囁(ささや)きは消滅するようになるだろうという...
太宰治 「新ハムレット」
...物質が物質でないものに変換される――消滅する――ことが出来ない限り...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...物質が物質のない虚空間にまで消滅するのではない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...すべてが一挙に消滅する瞬間もあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...時効にかかって消滅するものではない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...加之(しかのみならず)時日の進行中において自然に消滅する悪口と思えば...
新渡戸稲造 「自警録」
...幽靈のやうに消滅する...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...文化的生においても他者性は消滅することなき必然的契機である...
波多野精一 「時と永遠」
...宗教的表象の譬喩性は消滅することがない...
波多野精一 「時と永遠」
...拷問されて死んだ容疑者の死体を消滅する方法まで綿密に考えている...
久生十蘭 「ノア」
...必ず消滅するに違いないのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...瞬時に消滅することを想い得る...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ブルジヨアにもプロレタリアにも大砲としての価値は消滅する...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...この際にあたりて徳教の働ももとより消滅するに非ずといえども...
福沢諭吉 「徳育如何」
...脳症状が消滅するという場合を註の中に挙げている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あのすべての健実な民藝の要素は消滅するに至るであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...足利の将軍や古い管領の家はもう消滅するばかりになっていた...
和辻哲郎 「鎖国」
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