...決して消極的なものではないのです...
太宰治 「惜別」
...或る消極的な觀念が現はれること...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...之を実現に齎す処の要因――その意味に於ては消極的な実現要因――は...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...その意味で消極的な役割しか持たなかったのだが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...物を正面から云わない消極的な裏からの表現だという種類の考え方が...
戸坂潤 「思想としての文学」
...安全な消極的な表現をしか試みないものに他ならない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...こうした理由は消極的な一面で...
豊島与志雄 「常識」
...恁(こ)んな状態でありますから消極的な身の持方をして居れば案外に苦勞のない生活がして行けるのであります...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...後になって消極的な反対をされるのを予防するために...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...彼の性質はむきでもあり一図でもあったと共に頗(すこぶ)る消極的な傾向を帯びていた...
夏目漱石 「道草」
...おそらく消極的な喪心の廃兵だつた...
牧野信一 「凩日記」
...」自分は光子の言葉に対して極めて消極的な調子で...
牧野信一 「若い作家と蠅」
...これだけ經濟を爲し得たといふ消極的な滿足の傍...
水野仙子 「神樂阪の半襟」
...宣伝などに活動したもうその頃になると大東亜共栄圏論者としてのひところの控え目な消極的な態度は全くなくなって堂々と積極的で確信的で論文を書いても講演をしても私たちに教えるにも熱烈で叱咤するようであったそのくせに...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...彼の消極的な意見を痛罵(つうば)した...
吉川英治 「三国志」
...どっちつかずの消極的な小康(しょうこう)をたもってはいるものの...
吉川英治 「私本太平記」
...教団という極めて消極的な存在でありながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...そんな消極的な農芸じゃないんです...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
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