...腹の減るにしたごうて順次その一部ずつを胃に送って消化する...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...これを消化する者など...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...無論僕のやうな体格の人間を消化すると云ふ事は出来ないから...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...自然の幸福を消化するためには...
ボードレール 富永太郎訳 「人工天国」
...又た善く之れを消化するの力は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...なにを投げ込んでもたいていは当りさわりなく消化するようなものだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「君は一杯の氷菓子を消化するのに...
夏目漱石 「行人」
...消化するようにせねばならぬということだ...
新渡戸稲造 「今世風の教育」
...政治犯への同志からの常例の融通本!)この方はおそまつな脳液でしかしもっとよく消化し乍ら僕はうっとり空想してゐた外では この汁液が脳液になるためにどんなに多くの胃の腑と肺臓が悩まされどんなに多くの手がふるえ 目がくらみ飢餓の廃絶への進軍ラッパが工場の隅々から吹きならされてゐるかあらゆるものを消化する自由の胃の腑はあらゆる人民の胃の腑の自由と共にこうした 二つの世界の二重の牢獄に遠からず来るだらう...
槇村浩 「長詩」
...その貨物の年々増加する価値を消化する意思も能力も有たないならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...二十年で消化するも七年でするもあれば...
南方熊楠 「十二支考」
...生理学上で食物を消化するのは五つの液(えき)だ...
村井弦斎 「食道楽」
...膵液と腸液はどんな味だか知らんけれどもとにかく五種の液が消化する処へ五種の味を喫するのは自ら暗合しているね...
村井弦斎 「食道楽」
...「時間」も消化することが出来にくいので...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「老人」
...それは快楽を消化するときより苦痛を消化するときの方が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――悠々(ゆうゆう)とただ消化するだけに留めていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...もう消化する何物もないのに...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...わけなく消化するに違いない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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