...」夫人は残燈(ありあけ)に消え残る...
泉鏡花 「悪獣篇」
...消え残る雪の塊とも擬(まが)うべき浴泉の婦人を見出したからであった...
江見水蔭 「壁の眼の怪」
...消え残る雪の寒さ...
種田山頭火 「其中日記」
...消え残る雪のきたなさ...
種田山頭火 「其中日記」
...危く消え残る暁の星のやうなものであつた...
田山録弥 「明治文学の概観」
...消え残る夢を排して...
夏目漱石 「虞美人草」
...後には消え残る焔...
野村胡堂 「十字架観音」
...消え残る雪の上には...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...身代烟(けふ)りと成りて消え残る我等何とせん...
樋口一葉 「大つごもり」
...消え残る高嶺(たかね)の雪を聯想(れんそう)して怪しまなかった...
柳田国男 「海上の道」
...この消え残る上古の光と炎とを...
柳田国男 「雪国の春」
...維新の大立者たる西郷隆盛は城山の露と消え残るは傷夷(しやうい)と国債とのみ...
山路愛山 「明治文学史」
...消え残る屋根の雪の色に近き家家(いへいへ)は石造(いしづくり)の心地し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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