...木は長い間に皆な腐つて跡方も無く消え失せるので今日に残つて居るのは極く稀に玉製のものなどもあるが...
會津八一 「支那の明器」
...闇が消え失せるのを...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...使 しかし小町は現にわたしを……神将 (憤然(ふんぜん)と)この戟(ほこ)を食(く)らって往生(おうじょう)しろ! (使に飛びかかる)使 助けてくれえ! (消え失せる)四数十年後(ご)...
芥川龍之介 「二人小町」
...三人の子供を呑み込んで消え失せる...
千家元麿 「自分は見た」
...そう云う疑念も立ちどころに消え失せるのが常であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...所謂秀才教育からもその弊害が消え失せるだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...あらゆる物音が消え失せる...
豊島与志雄 「真夜中から黎明まで」
...彼女には世界が消え失せるような気がした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いずれへか消え失せる...
中里介山 「大菩薩峠」
...外より來り外へ消え失せることがない...
波多野精一 「時と永遠」
...いつしか消え失せることは可能である...
波多野精一 「時と永遠」
...征服されたものにまで消え失せるところの肯定的なるものの認識によつて...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...破(わ)れればたちまち消え失せるはずだ...
南方熊楠 「十二支考」
...少しも動ぜず経を読んで引導を渡すと化物消え失せる...
南方熊楠 「十二支考」
...この怨みの脱け殻の鼓とその血統は今日を限りにこの世から消え失せるのだ...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...不思議や妾は自分の身体(からだ)の血が消え失せるように思いまして...
夢野久作 「白髪小僧」
...それを私は消え失せるまで白眼(にら)み付けた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...立ちどころに消え失せるというような考えは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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