...闇が消え失せるのを...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...突然また消え失せる...
芥川龍之介 「二人小町」
...三人の子供を呑み込んで消え失せる...
千家元麿 「自分は見た」
...そう云う疑念も立ちどころに消え失せるのが常であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...しかしどんな妻の姿も、忽ち消え失せる...
外村繁 「夢幻泡影」
...消え失せることだ……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...行方も分らず消え失せる...
豊島与志雄 「憑きもの」
...貧困は後をたち、それとともに放逸や醜業や窃盗や殺害や、あらゆる不徳、あらゆる罪悪は、みな消え失せる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...情(じやう)の火花のぱつと燃えては消え失せる一刹那(いつせつな)の夢こそ乃(すなは)ち熱き此の国の人生の凡(すべ)てゞあらう...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...いずれへか消え失せる...
中里介山 「大菩薩峠」
...花がやがてはしおれて消え失せるべく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...一一須弥壇下の闇の中――手と手を取り合ったが、雪之丞、闇太郎、多言の場合でない――「外へ――早く! 宿へ戻るがいい」「かたじけない」外の気配を、じっと、うかがった雪之丞、ふたたび、引き戸をあけて、つい、一瞬に、すがたは、もう、消え失せる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...けれども直ぐに消え失せる...
夢野久作 「白髪小僧」
...その声もフッツリと消え失せるような場合が非常に多いのであった...
夢野久作 「木魂」
...これで他殺の証拠も消え失せるし...
夢野久作 「暗黒公使」
...今度は世界が消え失せるばかりの大地震...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それを私は消え失せるまで白眼(にら)み付けた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...警官が片附けたのでなければ消え失せるよりほかになくなりようがない筈だ...
夢野久作 「冥土行進曲」
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