...暫らくの後には消え失せる代りに今度は頭痛を感じはじめる...
芥川竜之介 「歯車」
...突然また消え失せる...
芥川龍之介 「二人小町」
...一切が消え失せることになりました...
石原純 「トーマス・エディソン」
...細くなって消え失せると...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...三人の子供を呑み込んで消え失せる...
千家元麿 「自分は見た」
...それは自分とみじんのつながりも無くなってたちまち消え失せる「科学の幽霊」に過ぎないのだという事をも...
太宰治 「人間失格」
...彼女が何かの用でお客の傍(わき)を向くたびごとに忽然としてその顔面から消え失せるのだったが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...消え失せることだ……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...悲しみと喜びとが生まれ花咲き消え失せるのを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...芸術と人とは太陽にのみ込まれて共に消え失せるがいい! それらは太陽を見ることを妨げるのだ……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...深遠な論理の声音が宙に消え失せると同様...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...いずれへか消え失せる...
中里介山 「大菩薩峠」
...相手が外国人なるか自国人なるかの差までも消え失せるのである...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...實質なき夢の如く幻の如く消え失せるであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...「かくの如き(即ち自由なる)意志の思惟にあつては運命の概念は消え失せる*」...
三木清 「歴史哲學」
...少しも動ぜず経を読んで引導を渡すと化物消え失せる...
南方熊楠 「十二支考」
...けれども直ぐに消え失せる...
夢野久作 「白髪小僧」
...その声もフッツリと消え失せるような場合が非常に多いのであった...
夢野久作 「木魂」
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