...同時に消え失せる)王女 (手を打ちながら)ああ...
芥川龍之介 「三つの宝」
...其の緑の草木が炭になつて消え失せるまでそれをあちこちと漂はした...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...細くなって消え失せると...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...それは自分とみじんのつながりも無くなってたちまち消え失せる「科学の幽霊」に過ぎないのだという事をも...
太宰治 「人間失格」
...立ちどころに妄想が消え失せるに違いない...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...また猿(ましら)のように樹上に消え失せることが出来たのだ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...彼女が現れたときには写真とともに消え失せるという寸法だ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...映像はすっかり消え失せることもあろうし...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...悲しみと喜びとが生まれ花咲き消え失せるのを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...貧困は後をたち、それとともに放逸や醜業や窃盗や殺害や、あらゆる不徳、あらゆる罪悪は、みな消え失せる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...情(じやう)の火花のぱつと燃えては消え失せる一刹那(いつせつな)の夢こそ乃(すなは)ち熱き此の国の人生の凡(すべ)てゞあらう...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...いずれへか消え失せる...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつしか消え失せることは可能である...
波多野精一 「時と永遠」
...少しも動ぜず経を読んで引導を渡すと化物消え失せる...
南方熊楠 「十二支考」
...しかし夢は消え失せる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...彼奴(あいつ)の手にかかって消え失せるちう話ぞ...
夢野久作 「斜坑」
...不思議や妾は自分の身体(からだ)の血が消え失せるように思いまして...
夢野久作 「白髪小僧」
...警官が片附けたのでなければ消え失せるよりほかになくなりようがない筈だ...
夢野久作 「冥土行進曲」
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