...そのため息がまだ消えない内に...
芥川龍之介 「杜子春」
...いやな心地は容易に消えない...
伊藤左千夫 「廃める」
...なかなかその筋が消えない...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...消えないようでございます...
太宰治 「斜陽」
...その余韻(よいん)も未だ消えない中...
田中英光 「オリンポスの果実」
...雪はまだ消えない...
種田山頭火 「旅日記」
...このような珍しい現象の記録をそれが消えない今のうちに収集しておくのは...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...その火が消えないように監視することこそ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...消えないはずの火が消えてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼が一度ビュルストナー嬢の部屋で見た海水浴場での写真の思い出が消えないで残っていたのにほかならなかったからである...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...食ひ気の思出は消えないのだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...昭和に亙って消えない意義をもっている...
宮本百合子 「あられ笹」
...眼に残って消えない武士(さむらい)がたくさんあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...壁に水をかけていても火は消えない...
吉川英治 「新書太閤記」
...糺(ただす)の原(はら)で、他人(ひと)を、野火に墜(おと)し入れようとした悪戯(わるさ)が、かえって、自分を焼く火となって手痛い目に会ったので、その遺恨が、今もって、消えないのか...
吉川英治 「親鸞」
...永遠に消えない古典の星の一つであろう...
吉川英治 「随筆 新平家」
...瞼(まぶた)から消えないらしい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...病菌はその頃受けたのではないかという傷ましさが今も消えない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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