...故に菩薩は默して一切の苦を忍ぶ」(佛傳涅槃篇)この句は忘れ難い中にも忘れ難い句である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...この涅槃(ねはん)の証(さとり)へ達するには...
高神覚昇 「般若心経講義」
...もともと「死」と「涅槃」とは異なっているのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...究竟涅槃(くきょうねはん)す」ということですが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...それは「無住処涅槃(むじゅうしょねはん)」という涅槃(さとり)です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...其の光景は其のまゝ一幅の大涅槃像を形作って...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...二月十五日涅槃会...
種田山頭火 「其中日記」
...空死を涅槃(ねはん)とし...
田山録弥 「雨の日に」
...その摩耶夫人が天から投げた薬の袋が沙羅の枝にかかつてるのを誰ひとり気がつかないのだなぞとお釈迦様の涅槃を親にでもわかれるやうにいつてきかせるので...
中勘助 「銀の匙」
...寂滅為楽(じゃくめついらく)の涅槃(ねはん)に入るより仕方がないのだ...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...涅槃の十八および仁王らにまたこの文あり...
三木清 「親鸞」
...釈迦如来涅槃に臨んで大迦葉に付嘱した法衣を持って弥勒仏に授け奉る...
南方熊楠 「十二支考」
...耆闍崛山(ぎしゃくつせん)とするは『涅槃経後分』に基づき...
南方熊楠 「十二支考」
...また『和漢三才図会』五十五の土の部には、涅、和名久利、水中黒土なりという『倭名鈔(わみょうしょう)』の説を用いながら、しかもグリという濁音の仮名を用いている...
柳田國男 「地名の研究」
...やせ馬(二月十五日)二月十五日の涅槃(ねはん)の日に作る食物に...
柳田国男 「年中行事覚書」
...無有変易(むうへんやく)」という涅槃経(ねはんぎょう)(巻二十五...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...しかるに外道の哲学におけるアートマン思想の優勢はついに仏教の内に(特にこの涅槃経において)我の思想の浸入を引き起こした...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...涅槃妙心とは三乗十二分教である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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