...心弱き女房も、直ちにこれを、怪しき海の神の、人を漁(あさ)るべく海から顕(あら)われたとは、余り目(ま)のあたりゆえ考えず...
泉鏡花 「海異記」
...その海の神が船中の人または物の類を欲するからで...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...次に海の神のオホワタツミの神をお生みになり...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...そこで海の神が海中の魚を大小となく悉く集めて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...海の神が教えてくれたとおりに...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...神さまはなお改めて、「もしそなたたちが、ほんとうにあの西の国を得ようと思うならば、まず大空の神々、地上の神々、また、山の神、海の神、海と河(かわ)との神々にことごとくお供えを奉(たてまつ)り、それから私たち三人の神の御魂(みたま)を船のうえに祀(まつ)ったうえ、まきの灰(はい)を瓠(ひさご)に入れ、また箸(はし)と盆(ぼん)とをたくさんこしらえてそれらのものを、みんな海の上に散らし浮かべて、その中を渡(わた)って行くがよい」とおっしゃって、くわしく征伐(せいばつ)の手順(てじゅん)をおしえてくださいました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...こりゃ海の神様の祟(たた)りに違えねえ」「エ!」「もう船の上で...
中里介山 「大菩薩峠」
...というのはね、今いう通り、どうもこりゃあ人間業じゃあござんせんよ、たしかに海の神様に見込まれたものがあるんだ、それで、海の神様が、いたずらをなさるんだから、海の神様をお鎮め申さなけりゃ、この難を逃(のが)れっこなし...
中里介山 「大菩薩峠」
...海の神様として、漁師たちの信仰が厚かった...
火野葦平 「花と龍」
...海の神ネエレウス己の耳に聞えるのは人間の声か知らん...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...海の神己の久し振の上機嫌を損ねさせてくれるな...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...海の神(タレスに歩み近づく...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...海の神汝達(なむたち)...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ニールスはそれを海の神さまだと思いました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...以前私が海の神を...
柳田国男 「海上の道」
...すなわち海の神の罰を受けたということである...
柳田国男 「故郷七十年」
...漁師たちはいや海の神だ...
柳田国男 「年中行事覚書」
...「……その運命の神様と申しまするのは、竈(かまど)の神、不浄場(ふじょうば)の神、湯殿の神、三ツ角(かど)の神、四つ辻の神、火の山の神、タコの木の神、泥海の神、または太陽の神、月の神、星の神、リンガムの神、ヨニの神々のいずれにも増して大きな、神々の中の大神様で御座いまする...
夢野久作 「ココナットの実」
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