...湯札が一枚あつたので、久振に入浴、憂欝と焦燥とを洗ひ落してさつぱりした...
種田山頭火 「其中日記」
...ねむれないので夜ふけてまた入浴...
種田山頭火 「旅日記」
...海の大潮に浴し衆星凌ぎ照る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...京阪神支部の校友會(名は藤友會)では四月一日から三日間花々しく大阪瓦斯ビル樓上で友千鳥浴衣の發表會を催した...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...お庄は浴衣(ゆかた)に着換えながら...
徳田秋声 「足迹」
...一々応(う)け答(こた)えもできないような多弁の噴霧を浴びせかけて...
徳田秋声 「仮装人物」
...滝のような月の光りを浴びて...
豊島与志雄 「月明」
...昔からなる流行(はやり)の浴衣が新形(しんがた)と相交って幾枚となく川風に飜っている...
永井荷風 「夏の町」
...「ところで、きょう両国の小屋が閉(は)ねたのは何刻ごろだ」「御法通り酉刻(むつ)(六時)そこそこでございました」「それから、お前は真っ直ぐに帰ったのか」「ヘエ、真っ直ぐに帰って、ひとふろ浴びて、一本つけさせたところへ、親分方のおいでで」五郎八はそういって、薄寒そうに浴衣のえりをかき合せるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...雪を浴びた林檎の果実籠をさげて...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...湯町の「神の湯」の浴槽で...
火野葦平 「花と龍」
...座へ来てすぐ入浴する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...段だん判明したことには入浴中の娘を覗いたり...
牧逸馬 「双面獣」
...月光を浴びた菜畑が白く...
牧野信一 「南風譜」
...海水浴の人の行く宿屋までときめて...
柳田国男 「故郷七十年」
...浴衣がけの大胡座(おおあぐら)で筮竹(ぜいちく)を斜(しゃ)に構えて...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...一浴したあとで早く寝てしまつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...聞くにたえない猥雜なタンカを浴びせたさうである...
吉川英治 「折々の記」
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