...父子の間にとかくの浮説が出来ると云うのも直談(じきだん)がないからである...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...官製のニュース以外に出た社会的刺激になる報道は総て流言・飛語・浮説・と見做された...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...処が治安を妨害すべき流言浮説というものが又判らないものなのだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...――私は二・二六事件発生の当時から実に様々な流言浮説(流言飛語という術語もあるらしい)を耳にした(但し私は決して口にはしなかったことを断わっておく)...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...真相を語る流言浮説と真相を伝えない流言浮説とがあるということを...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...真相を伝えない流言浮説で極めて治安的なものがあることとを知った...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...又流言浮説と治安妨害とは無関係なのだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...ではなぜ流言浮説を治安妨害的なものであるかのように...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...併し流言浮説の方は私は盛んに耳にした...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...流言浮説から不穏文書へと...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...陸軍は自分の「対内国策」に対する浮説を否定して非公式に声明している...
戸坂潤 「社会時評」
...各種の浮説が喧伝せられ...
戸坂潤 「社会時評」
...その浮説を逆証するに十分な有名な金持ちの船客が片端しから死んでいるのだ...
牧逸馬 「運命のSOS」
...大森先生は機会あるごとに「今村博士の東京大地震の浮説」...
武者金吉 「地震なまず」
...「わしの家はなぜか病人がたえない」とか、「こう災難つづきなのは、何かのたたりに違いない」とか、それと反対に、「うちの躄(いざり)が立った」などというのもあるし、「五斗米教のお札を門(かど)に貼ってから、奇妙に盗賊が押しかけて来ない」などと、迷信、浮説、嘘、ほんと、雑多な声に醸(かも)されながら、いつのまにか漢中におけるこの妖教の勢力とその殿堂は、国主を凌(しの)ぐばかりであった...
吉川英治 「三国志」
...明らかな浮説に過ぎぬものであったことが...
吉川英治 「新書太閤記」
...流言浮説(るげんふせつ)をよろこんで...
吉川英治 「新書太閤記」
...武蔵について種々な浮説が伝えられていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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