...日本にあるが如き軽佻浮薄なる状况も相当にあります...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...吾人は浮薄なる歐洲論を排するが如く...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...そして往々一種の堪え難い浮薄な厭味が鼻につく場合も少なくない...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...彼らはフランス人のごとき喧騒(けんそう)浮薄な快活さを有しない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かかる浮薄な徒輩と...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ああいう浮薄な女どもとはもう関係すまいと決心していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...弱い者が自(みずか)らその弱い事を忘れ軽々しく浮薄なる時代の声に誘惑されようとするのは...
永井荷風 「日和下駄」
...況んや今日の浮薄なる人情を熟知しながら...
蜷川新 「天皇」
...新奇なもの浮薄なものを峻拒(しゅんきょ)して...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「足が大地を離れている」「腰がふらついている」「浮薄な陶酔に溺(おぼ)れている」等...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...浮薄な生活もつづけて来たが...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...以前の生涯(しょうがい)の全く浮薄なものだけしか記憶に残さなかったのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...女王様はそんな浮薄な言葉にお動きになるような方がたではございません...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大将は浮薄な性質の人ではないのであるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...我々の思想の中に古代の最も浮薄な気分を注ぎこんだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一つの正しい論拠のまわりにいかに多くの・浮薄な・詳しく見ると実体のない・論拠をまき散らしているかを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おのれを知る者のためには死す――という侍の道からいえば、太閤殿下の恩顧をかざし、浮薄な人心へ、皷(こ)を鳴らすことだけでも――と、その決心の程は、さすがに、固いものなのである...
吉川英治 「大谷刑部」
...性慾の衝動に動く浮薄な男を描き...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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