...男爵は霞ヶ浦の一孤島――浮島にしばらく滞在されて...
犬田卯 「沼畔小話集」
...」浮島(うきしま)11・6(夕)洪水といふものは...
薄田泣菫 「茶話」
...まるで浮島のやうだ...
薄田泣菫 「茶話」
...あと、一時間と経(た)たぬうちに、洋上の浮島は、跡形もなく消え失せるだろう...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...浮島と云うそうだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...実に此の歌こそは浮島の名物であった...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...万作が小屋は今も浮島の蘆の中に立って居る...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...海底から栄養豊かな土を浮島へ上げれば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...黒い不潔極まる水面から黒い四角な箱みたいな工場が浮島のように見える...
宮本百合子 「九月の或る日」
...浮島(うきしま)を漕(こ)ぎ離れても行く方やいづくとまりと知らずもあるかな行くさきも見えぬ波路に船出して風に任する身こそ浮きたれ初めのは兵部の作で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...以前はただよえる浮島であったが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...駿河駿東(すんとう)郡浮島村の大字根古屋については...
柳田國男 「地名の研究」
...浮島を以て知られている羽前大沼の浮島稲荷神社も古くから例祭は四月八日で...
柳田国男 「年中行事覚書」
...駿河の浮島(うきしま)ヶ原(はら)にて...
吉川英治 「私本太平記」
...駿河の浮島ヶ原(沼津附近)まで来た日だった...
吉川英治 「私本太平記」
...しばし浮島(うきしま)ヶ原(はら)に馬を立てて...
吉川英治 「新書太閤記」
...駿河の浮島ヶ原に...
吉川英治 「源頼朝」
...薩峠などを含む由比蒲原あたりの裏の山脈は富士川の西岸で盡き東の岸からは浮島が原の平野となつてずつと遠く箱根山脈の麓まで及んで居る...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索