...浮嚢(うきぶくろ)を取外(とりはづ)した柄杓(ひしやく)を持(も)たぬものの如(ごと)く...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...舵は浮嚢(うきぶくろ)を縛りつけたロープで左寄り十度程の処へ固定され...
大阪圭吉 「死の快走船」
...東屋氏はロープの端の浮嚢を指差しながら下男に訊ねた...
大阪圭吉 「死の快走船」
...「御主人の屍体はこの浮嚢へ通されて船尾(スターン)に結びつけてあったんですね?」「ええ...
大阪圭吉 「死の快走船」
...ピーク(おもての空気室――船の云わば浮嚢――)のガットを開けろ...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...麒麟(きりん)の浮嚢(うきぶくろ)で遊んでいる五六人のお嬢さんの組へ叫びかけて見る...
久生十蘭 「キャラコさん」
...玉のある海藻はまず差当り彼の玉の様な浮嚢を有するホダワラ(ホンダワラ)の一属諸種を指して言ったものと見ねばならぬ...
牧野富太郎 「植物記」
...またホダワラの俵は元来穂の様に成っている藻の体上に個々多数に着いている小い浮嚢...
牧野富太郎 「植物記」
...浮嚢(うきぶくろ)は踵(かかと)でぴちんと潰(つぶ)す...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??