...その浮ついた言葉やお客の急にはしやぎ出した調子をこちらから靜かに聽いてゐると...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...外國の浮ついた思想などは決して採用しないし...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...浮ついた気持に終止してゐた...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...また心が浮ついた...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...何か浮ついたところがあるように感ぜられた...
中谷宇吉郎 「高度八十マイル」
...浮ついた口調が耳障りだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...烏帽子でも被つてゐるかのやうな浮ついた...
牧野信一 「小川の流れ」
...一寸浮ついた心持に変つて有りがたさうに...
牧野信一 「眠い一日」
...女の匂を嗅(か)ぎ廻して頭髪(かみ)に香水(かうすゐ)の匂をさせてゐるやうな浮ついた眞似をするのでもなければ...
三島霜川 「平民の娘」
...唯騒々(そうぞう)しく、浮ついた、厭な気持しかない...
山本周五郎 「青べか日記」
...「あのじぶんのような浮(うわ)ついた高慢はもう無くなっているから」浮ついた高慢という言葉には一つの回想があった...
山本周五郎 「菊屋敷」
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