...浪と風との前には五十歩百歩であるように思えて終に一生を浪のうねうねに浮きつ沈みつしていた...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...たった半日の間に不思議な噂の中に浮きつ沈みつするようになったことを恐ろしく思った...
海野十三 「獏鸚」
...浮きつ沈みつする人の姿...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...ゆるやかな波のうねりに浮きつ沈みつしながら進んでいる...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...しきりに浮きつ沈みつしていることを認めました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ゴチや/\メヤや/\其間に猫が浮きつ沈みつして居る...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...浮きつ沈みつする子供に近づき...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飛込め」朧月(おぼろづき)が影を碎(くだ)いて浮きつ沈みつする喜三郎...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...水面に文太郎が浮きつ沈みつする...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...走馬燈のやうに頭のなかに浮きつ沈みつしてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...目眩(めまぐる)しく浮きつ沈みつしてゐるばかりで...
牧野信一 「小川の流れ」
...いろいろの鎧(よろひ)の浮きつ沈みつゆられけるは...
牧野信一 「武者窓日記」
...その点浮きつ沈みつね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...人もわれも浮きつ沈みつ流れゆくを...
森鴎外 「文づかひ」
...人もわれも浮きつ沈みつ流れゆくを...
森鴎外 「文づかい」
...典厩のからだは、浮きつ沈みつ、流れてゆく...
吉川英治 「上杉謙信」
...浮きつ沈みつ流れてゆく者が数知れなかった...
吉川英治 「上杉謙信」
...浮きつ沈みつする間に...
吉川英治 「剣難女難」
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