...人形ごとずっと上へ浮き上らせるわけなんだが...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...川に水死人が浮きあがる...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...つきもない小唄(こうた)を口ずさんで見たが一向に気持が浮き立たず...
太宰治 「新釈諸国噺」
...本当の荒波の中に浮きつ沈みつしてゐるのである...
田山録弥 「三月の創作」
...之を公式に還元することは却って批判対象たる思想の固有な特色を浮き彫りにすることだが...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...市財政から三百十万円が浮き...
戸坂潤 「社会時評」
...勢いこんだ浮き浮きした調子でヴェリチャーニノフは浴びせかけたがパーヴェル・パーヴロヴィチは妙に歪んだ微笑でそれに答え...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...伊達締の赤い模様が浮きだし...
豊島与志雄 「崖下の池」
...いくら夫が機嫌(きげん)をとっても浮き立ちません...
夏目漱石 「創作家の態度」
...飛込め」朧月(おぼろづき)の影を砕(くだ)いて浮きつ沈みつする喜三郎...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ひとりで浮き浮きしていた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...そこの明るさだけが闇の中に華麗なステージとなつて浮き出してゐた...
牧野信一 「まぼろし」
...一本ずつ織りこんで浮きだしたようになっている極楽の絵をさわってみて...
宮城道雄 「春雨」
...心の中では浮き浮きしながら...
三好十郎 「肌の匂い」
...つまらぬ男にだまされて浮き名を立て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...スリッパからはみ出た足も静脈を浮きたたせて如何にも健康そうだ...
矢田津世子 「茶粥の記」
...地面から浮きあがりながら薄くなり...
山本周五郎 「橋の下」
...乾草――大木は花の中から浮き上り...
横光利一 「欧洲紀行」
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