...またふと浮きあがりました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...僕はからだが浮きそうであった...
岩野泡鳴 「耽溺」
...人は疲れて頼り無く歩いて行けば薄闇の深いところから浮き出して乳房のやうにふくらんだ凸凹の面白くついた地面が星の中から見たやうに僅か許りはつきりと子供を顏のとこまで抱き上げてそのニコ/\した白い顏に見入るやうに...
千家元麿 「自分は見た」
...私の足は宙に浮き...
太宰治 「酒の追憶」
...それがふわりと浮きあがるなり...
田中貢太郎 「隧道内の怪火」
...大きな疑問として浮き出して來ます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...芥子(けし)の花のような薄赤い色が浮き沈みしている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...雪晴れの空の下にクッキリと浮き出した筑波山の方を眺めていた……...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...山は片側だけが明るく浮き出してゐた...
北條民雄 「邂逅」
...少しも浮きたちませんでした...
牧野信一 「蛍」
...自己がその中に浮き上っている虚無と一つのものではない...
三木清 「人生論ノート」
...私の若気のあやまちから浮き名を流させることになりました上...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その空を背景にくっきりと浮き出したような場面を描いて...
柳田国男 「木綿以前の事」
...全身一面に浮き上らせたまま...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...広間(ホール)の方向で浮き上るようなツウ・ステップのレコードがワアア――ンンと鳴り出した...
夢野久作 「少女地獄」
...まるで地から足が浮き上り...
横光利一 「旅愁」
...樂しみはあれど浮き立たないで...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...浮き腰でいるんだから...
吉川英治 「旗岡巡査」
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