...ぼんやり浮き上らせてゐるのです...
芥川龍之介 「アグニの神」
...焔の中から浮き上つて...
芥川龍之介 「地獄変」
...輝かしい過去の幻を浮き上らせる事がありはしないか?馬凩(こがらし)の吹く町の角(かど)には...
芥川龍之介 「動物園」
...人間は浮き上がるがめんどうになる...
有島武郎 「或る女」
...またふと浮きあがりました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...川に水死人が浮きあがる...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...鮮かに浮き上って来るのでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...松山城の天主閣が浮き出ている...
火野葦平 「花と龍」
...六日水につかっていないうちに浮き上がった場合でさえも...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...ますますはっきりと浮き出てきた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...伊豆の漁師が「シゲ」と言う深海に棲む魚が浮き上がったのを見たと言う...
武者金吉 「地震なまず」
...つれなさは浮き世の常になり行くを忘れぬ人や人にことなるとも書いてある...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人もわれも浮きつ沈みつ流れゆくを...
森鴎外 「文づかい」
...筥崎水族館裏手の海岸に溺死体となって浮き上っておられたのです...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...魚の波間に忽然(こつぜん)として浮き上った...
横光利一 「花園の思想」
...光るものがあるということも鮮明に浮き上って参ります...
横光利一 「旅愁」
...おや屋まで浮き立って...
吉川英治 「新書太閤記」
...マルセーユ岸壁の遙かに淡く浮き出た神秘なシャトウ・ド・ディフの牢獄の島を眺めているうちに...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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