...その沈んだのが下から足を浮かすようで...
泉鏡花 「遺稿」
...スウプのなかへ麺麭(パン)を千切(ちぎ)って浮かすことの好きなミドルエセックス州の代言人(ソリシタア)や...
谷譲次 「踊る地平線」
...そして、立上ろうと、壇へ手をついたが、腰を浮かすと、よろめいた...
直木三十五 「南国太平記」
...人はどのくらい時間と労力とを浮かすことができるでしょうか?」「うむ...
永井隆 「この子を残して」
...腰を浮かすだけです...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでも物を浮かす力はとうてい河の水の比ではない……これは海ではありませんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...必ずしも人を浮かすときまったもんじゃないんだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...枕から浮かすように務めながら目をけわしくして...
中島敦 「斗南先生」
...雪と散る浪(なみ)の花を浮かすときは...
夏目漱石 「薤露行」
...兩足の内腿で鞍を締めつけるやうにして馬の歩行のリズムにつれて腰を浮かす調子が幾らかわかつて來たから...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...身体(からだ)を浮かすと...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...からだらしがねえ」「それは大変じゃございませんか」腰を浮かす番頭...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...離屋を拜見いたします」平次が腰を浮かすと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...甘味にそへてさし出す茶の浮かすはお手のものと知るや知らずや...
樋口一葉 「花ごもり」
...籠手(こて)をやや左へ外して右足を浮かす...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...の激声は足を浮かすばかりである...
吉川英治 「剣難女難」
...現在の足腰を浮かすまい...
吉川英治 「新書太閤記」
...『じゃ警察へ電話しましょうか――』鷺太郎が腰を浮かすと...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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