...年の至らぬのと浮いた心のない二人は...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...現代の若い作家がそんな浮いた心で絵かきになったものか...
上村松園 「雷同性に富む現代女流画家」
...やつぱり男子の浮いた心が體裁よくかくされてありはしなかつたか...
田山花袋 「道綱の母」
...殿もそのやうなことはしてはならぬと仰せられたし……』窕子はその身に引くらべて男の浮いた心といふことを深く考へずにはゐられないのだつた...
田山花袋 「道綱の母」
...さうして浮いた心のないことを先生へお目に掛けますと手紙ではいつて來てあるが僕に配偶が出來たといつたら有繋に泣くんぢやないかと思ふんだ...
長塚節 「開業醫」
...夢さら浮いた心では無けれど言甲斐のないお袋と彼の子は定めし爪はじきするであらう...
樋口一葉 「にごりえ」
...夢さら浮いた心では無けれど言甲斐(いひがひ)のないお袋とあの子は定めし爪(つま)はじきするであらう...
樋口一葉 「にごりえ」
...ほんの僅かな浮いた心が...
水上滝太郎 「果樹」
...そんな浮いた心で...
吉川英治 「三国志」
...そのポツンと浮いた心の隙(すき)に...
蘭郁二郎 「鉄路」
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