...存外(ぞんぐわい)足もとの浮いた所が多さうに思はれてならぬのである...
芥川龍之介 「雑筆」
...黒い島が浮いたっけ...
泉鏡花 「海異記」
...知らぬ間に空中に浮いたと思うと下に落ちた...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...大きな人生の波の中に浮いたり沈んだりする人間を書いただけだ...
田山録弥 「レイモンドの『農民』」
...浮いたり沈んだりがあるから...
新渡戸稲造 「人格の養成」
...雨で冷くなつた自分の頬をたか子の膏の浮いた額へぢつと押しあてるのであつた...
林芙美子 「或る女」
...笑ふと愛嬌(あいけう)のいゝ笑靨(ゑくぼ)が浮いた...
林芙美子 「浮雲」
...浮いた稼ぎなので...
林芙美子 「新版 放浪記」
...盃に浮いた泡をふっと吹く...
林芙美子 「新版 放浪記」
...雲の中に浮いた月のやうに見えた...
林芙美子 「晩菊」
...雲を踏むような宙に浮いた足どりで...
久生十蘭 「白雪姫」
...きしゃな白い手首に青筋が浮いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...額に青筋が浮いたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
......
三好達治 「一點鐘」
...源氏はどっちつかずに宙に浮いたふうで中将が結婚もしないでいることを見かねて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...浮いた恋だったとされてしまうのが残念である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...十一月――日澄み重なった山脈のその重なりの間に浮いた白雲...
横光利一 「夜の靴」
...えびすの駅のプラットホームは光りの海に浮いたように高く明るかった...
横光利一 「旅愁」
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