...いまは浪々の身の上だ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...浪々の身ではそんな仏壇を裏長屋に置くわけにも行かないとおっしゃって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...五年ほど前浪々の身で亡くなりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お互いに浪々の身と...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...理兵衛はこの説に服して生存し、浪々十年、旧知三百石で召還されたが、流転の十年は理兵衛に脱疽を患わせ、当年の奇才縦横はどこへか失って懊悩の後半生をおくってしまった...
長谷川伸 「身の上や」
...それ以来ながらくの浪々...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...云はゞ奴の為に私はこのやうに浅間しい浪々の身分とは化したのである...
牧野信一 「酒盗人」
...鳶か鷹か封建社會にも「浪人」とか「浪々の身」とか「浪宅」とか「蟄居」などゝいふ言葉が...
吉川英治 「折々の記」
...あれだけの浪々の身を通つた人々が...
吉川英治 「折々の記」
...われらもとより浪々無住(ろうろうむじゅう)のともがらである...
吉川英治 「神州天馬侠」
...かつて浪々の不遇時代に...
吉川英治 「新書太閤記」
...十八年のあいだ諸州を浪々していたものである...
吉川英治 「新書太閤記」
...浪々の身過(みす)ぎ世過(よす)ぎを送っていたかもしれない――と常に思うにつけて...
吉川英治 「新書太閤記」
...これから先どこへ浪々(ろうろう)の晩年を...
吉川英治 「新書太閤記」
...かかる浪々にあるかといえば...
吉川英治 「新・水滸伝」
...浪々々(なみなみなみ)の中の巌家老上席から...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...倉橋伝助、奥田孫太夫、磯貝十郎左、赤埴源蔵、高田郡兵衛、田中貞四郎と――順々にあらわれて来る顔は、浪々の後も、決して剛毅(ごうき)を衰(おとろ)えさせてはいない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...このままにしておきますか」「浪々して以来の置物(かたみ)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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