...彼が石田家を浪々した真の事情は他に存する...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...いまは浪々の身の上だ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...浪々の身となって...
直木三十五 「死までを語る」
...どうして彼は今の浪々の少年の身でそれを得たか...
中里介山 「大菩薩峠」
...浪々の身になつてからは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...浪々の身になった倅を誘って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...惡人の讒言(ざんげん)で浪々の身となり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今は浪々の身で金っ気とは縁が無い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...五年ほど前浪々の身で亡くなりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お互いに浪々の身と...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...しまいに持彦も官を免ぜられて浪々の身となってしまうであろう...
室生犀星 「花桐」
...あれだけの浪々の身を通つた人々が...
吉川英治 「折々の記」
...長の浪々でようやく衣食には窮迫して来たし...
吉川英治 「剣難女難」
...空しく世路(せいろ)を浪々しておるうち...
吉川英治 「私本太平記」
...かつて浪々の不遇時代に...
吉川英治 「新書太閤記」
...浪々の身過(みす)ぎ世過(よす)ぎを送っていたかもしれない――と常に思うにつけて...
吉川英治 「新書太閤記」
...一同浪々の身なので...
吉川英治 「新・水滸伝」
...浪々の身の生活(たつき)に追われ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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