...私のこれまでの浪々生活の...
太宰治 「十五年間」
...いまは浪々の身の上だ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...浪々の身となって...
直木三十五 「死までを語る」
...津田君が三十匁の出殻(でがら)を浪々(なみなみ)この安茶碗についでくれた時余は何となく厭(いや)な心持がして飲む気がしなくなった...
夏目漱石 「琴のそら音」
...京焼の安茶碗に番茶を浪々(なみなみ)と注(つ)いで...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...浪々の身になつた伜を誘つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...浪々の身になった倅を誘って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...惡人の讒言(ざんげん)で浪々の身となり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今は浪々の身で金ツけとは縁がない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五年ほど前浪々の身で亡くなりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いわゆる長々の浪々...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...儂(み)のような浪々武士とは違い...
吉川英治 「剣難女難」
...浪々幾年かのあげく...
吉川英治 「三国志」
...身内とも三名の浪々の者...
吉川英治 「新書太閤記」
...かつて浪々の不遇時代に...
吉川英治 「新書太閤記」
...十八年のあいだ諸州を浪々していたものである...
吉川英治 「新書太閤記」
...浪々の身過(みす)ぎ世過(よす)ぎを送っていたかもしれない――と常に思うにつけて...
吉川英治 「新書太閤記」
...浪々のお身の上と伺いましたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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