...浦風を軒に誘って...
泉鏡花 「浮舟」
...かくすべき雪の肌(はだえ)をあらはしてまことにどうも須磨(すま)の浦風と...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...世(よ)を白波(しらなみ)に浦風(うらかぜ)おもしろく...
樋口一葉 「曉月夜」
...今頃独り明石の浦風にでも当たっていることでしょう...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...源氏の弾(ひ)く琴の音(ね)が浦風の中に混じってほのかに聞こえて来た時...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...浦風やいかに吹くらん思ひやる袖(そで)うち濡らし波間なき頃(ころ)というような身にしむことが数々書かれてある...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...明石ではまた秋の浦風の烈(はげ)しく吹く季節になって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...浦風に似た気のいたしました今暁の山風にも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...音ずれは松にこと問う浦風の落葉衣の袖そえて木蔭の塵(ちり)を掻(か)こうよ所は高砂(たかさご)の――祝謡(いわいうた)の一ふしを戦場鍛えのさびた喉(のど)で...
吉川英治 「新書太閤記」
...志賀(しが)の浦風(うらかぜ)山岡景隆兄弟や...
吉川英治 「新書太閤記」
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