...もうすぐ台風が来ると、浜風が強く吹いて海が荒れる...
...今日は暑いけれど、浜風が吹いているから涼しい...
...海辺のレストランで、浜風を感じながら食事を楽しんだ...
...浜風があっても日焼けするから...
...ビーチバレーをするときは、風の影響があるから、浜風を読む力が必要だ...
...寒い浜風に吹きさらされながら...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...先月の半ば頃一日(あるひ)晩方の事……」この時座敷寂(しん)として由井が浜風陰々たり...
泉鏡花 「活人形」
...梢(こずえ)に響く波の音、吹当つる浜風は、葎(むぐら)を渦に廻わして東西を失わす...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...いつもは涼しい浜風も...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...色は浜風に少しは焼けているが...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...浜風が次第に勁くなつて来た...
太宰治 「津軽」
...波の音かと思われる鼓や太鼓が浜風に伝わった...
徳田秋声 「縮図」
...真(ま)つ蒼(さを)な顔をした彼は鼠色の沖から吹き来る浜風に身を顫(ふる)はせ乍ら...
長與善郎 「青銅の基督」
...ねんねころ市おやすみなんしよ朝もとうからおきなされよひの浜風ア身にしみますで夜サは早よからおやすみよ……...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...声はむなしく浜風に吹きさらわれた...
本庄陸男 「石狩川」
...浜風が吹きならした白い砂っ原であった...
本庄陸男 「石狩川」
...浜風がそよ/\と吹いてゐましたので...
牧野信一 「I Am Not A Poet, But I Am A Poet.」
...ツバキ吾妹子乎(わぎもこを)早見浜風(はやみはまかぜ)倭有(やまとなる)吾松椿(わをまつつばき)不吹有勿勤(ふかざるなゆめ)ツバキは椿である...
牧野富太郎 「植物記」
......
正岡子規 「墨汁一滴」
...思わず外へとび出して来て浜風を引き歩いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「外(そと)が浜風」「けふのせば布(ぬの)」の二書は...
柳田国男 「雪国の春」
...暗い浜風の中を急いでいた...
吉川英治 「私本太平記」
...単に美人であるばかりでなく、横浜風の盛装か、髪も指も帯留も宝石に燦(きら)めき、そっと動いても周りの者へ体温のある香料の匂いがぷんと揺れてくる藤の花みたいな印象をいまも覚えている...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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