...そのあとに書いてあることまでもお浚(さら)ひするのを聽くと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...神杉と云う弁護士の未亡人の家に集って月に一回お浚(さら)いをする例になっていたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...二三日うちにあるお浚ひのことで行くと言つて家を出かけるとき...
徳田秋聲 「ある夜」
...お浚(さら)いが済んだ後で...
徳田秋声 「仮装人物」
...浚渫船の機関の騒音のやうな...
富永太郎 「鳥獣剥製所」
...昨夜の婦人を浚って逃げたのではないかとも思われる...
中里介山 「大菩薩峠」
...その隙にお絹が天狗に浚(さら)われたのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...引浚(ひっさら)って出て来たのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...浚稽山(しゅんけいざん)の陣を撤するときは夜が暗かったのに...
中島敦 「李陵」
...突然お金さんにはまるで解らない仏蘭西語(フランスご)の読本を浚(さら)い始めた...
夏目漱石 「明暗」
...ソラおあぐさんはお浚(さら)いだと私も三味線をもたされるので...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...死後彼のものは洗い浚(ざら)い里方に持って行かれたという...
原民喜 「翳」
...嘘だと思ったら曲辰の溜堀の底を浚って見たまえ...
久生十蘭 「金狼」
...池の泥を浚えるので鯉はどこに居るか知らん...
正岡子規 「車上の春光」
...堀浚(ほりざらへ)の命が伊達家に下つた一年前である...
森鴎外 「椙原品」
...洗い浚(ざら)い店に並べて...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...黎陽(れいよう)(河南省・浚県附近)――そこの対陣は思いのほか長期になった...
吉川英治 「三国志」
...洗ひ浚(さら)つて行つたことがある...
若山牧水 「樹木とその葉」
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