...人浚(ひとさら)いの秘伝(ひでん)をお伝(つた)えして置(お)きましょう...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...突然「敷島」を三つ浚(さら)つて遁げた事を思出した...
石川啄木 「病院の窓」
...そこら中の人声を浚(さら)えて退(の)いて...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...さつとお浚(さら)へをするが可(い)い...
薄田泣菫 「茶話」
...ですからもしこの海底を浚渫(しゅんせつ)することができましたならば...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...県から水電会社への課税のような意味で大正池の泥浚(さら)えをやらせているのだという...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...不意に浚(さら)って行ってしまった...
徳田秋声 「仮装人物」
...年暮のお浚(さら)いの納会の時であった...
徳田秋声 「仮装人物」
...金目の物を引浚(ひっさら)って裏から消えてしまうというのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...大将を浚(さら)って行くなんて...
中里介山 「大菩薩峠」
...急に銭を浚(さら)ってやけに投げ出してみたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...長唄のおつきあい浚(ざら)いにお師匠さんに連れてかれた少女(ひと)だから...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...二段ずつお浚(さら)いのように唄(うた)わされた...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...唄鳴物(うたなりもの)のお浚(さら)えも怠りながら...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...あらい浚(ざら)いぶちまけてやると...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「三月八日浚明院殿(しゆんめいゐんでん)御追善(ごつゐぜん)の爲...
森鴎外 「ぢいさんばあさん」
...注意に注意を加へて浚つて見させられたのとのためである...
森鴎外 「高瀬舟」
...その他のものは悪性の熱病であっという間に浚(さら)われて行った...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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