...都々逸(どどいつ)やらのお浚(さら)ひをして歩いた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...浚われたのかなあ」彼は失望した...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...渡良瀬川総体の川筋を浚うということは実に容易ならぬことで...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...浚泥機(しゆんでいき)百台...
鈴木三重吉 「パナマ運河を開いた話」
...ともすればおしげは浚(さら)はれさうになつた...
武田麟太郎 「一の酉」
...又この頃浚(さら)ってみたくなっておりますの...
谷崎潤一郎 「細雪」
...衆人環視の中に於いて堂々と人妻を浚(さら)って行くような派手なことが可能であろうとは...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...浚われてしまったんです」「何ですと?」「師父」とフランボーがちょっと間をおいて呼びかけた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...池浚えをやりましょう...
豊島与志雄 「崖下の池」
...昨年七月にはその第一期工事が完成され、築堤、浚渫、貯水池、水門など、各種の難工事が克服され、このために移動された土壌の量は、高さ一メートル幅一メートルの土堤に直してみると、長さ二十万キロ、地球赤道を五周するほどだという...
豊島与志雄 「擬体」
...ソラおあぐさんはお浚(さら)いだと私も三味線をもたされるので...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...引つ浚はうとしたのを...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...一八三七年以来北大西洋の旅客をかっ浚(さら)った英国のキュナード汽船に対抗しようとしたのである...
服部之総 「黒船前後」
...悪い狐が子供を浚つてゆくと...
牧野信一 「剥製」
...池の泥を浚えるので鯉はどこに居るか知らん...
正岡子規 「車上の春光」
...注意に注意を加へて浚つて見させられたのとのためである...
森鴎外 「高瀬舟」
...洗い浚(ざら)い店に並べて...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...亜米利加の町にはギャングとかガメンとかいう奴がどこにでも居て昼日中でも強盗や人浚(ひとさら)いをやらかす...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
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