...浅黄の縦横縞の浴衣を着た女は...
阿部次郎 「帰来」
...浅黄がゝつた縞の古袷に...
石川啄木 「足跡」
...浅黄縮緬(あさぎちりめん)がちらちらしているんだ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...短かく端折(はしょ)った裾から浅黄色の足袋をのぞかせ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...入口に立てた衝立(ついたて)の横から浅黄(あさぎ)の洋服の胴体が一つ見えていたが...
田中貢太郎 「蟇の血」
...やがて下りた浅黄色の幕が落ちて...
徳田秋声 「黴」
...浅黄色(あさぎいろ)の手拭染(てぬぐいじ)みた三尺帯を腰骨の上へ引き廻して...
夏目漱石 「坑夫」
...美濃紙(みのがみ)版の浅黄(あさぎ)の表紙をした古い本を一...
夏目漱石 「道草」
...これは厄介な事をやり始めた者だと少々辟易(へきえき)していると入口の方に浅黄木綿(あさぎもめん)の着物をきた七十ばかりの坊主がぬっと見(あら)われた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その浅黄の方と換えてくんな」平次は貰った手拭を下へ置いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...浅黄は染も地も悪くなりますが」「その地の悪いのが好きなんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...五十前後の浅黄裏(あさぎうら)かな」ガラッ八は尤(もっと)もらしく頸を捻(ひね)ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...水浅黄の水干の襟を血に染めて俯伏せになって倒れている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...襟(えり)と浅黄(あさぎ)と美くしくなずんで...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...懐中(ふところ)から浅黄地に白の唐草模様の大きな風呂敷を一枚引っぱり出して...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...……浅黄色(あさぎいろ)の事業服(しごとふく)を着た大男が自動車の上から飛び降りて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「へい……」浅黄(あさぎ)ぼけのお仕着(しきせ)...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...紋を染めぬいた浅黄の暖簾などもある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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