...東京朝日新聞の夕刊に『浅春譜』と云うのを発表していましたが...
林芙美子 「文学的自叙伝」
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前田普羅 「普羅句集」
...春霞の軒に煙る浅春の宵――凝とたゞひとり机の前に坐つてゐると...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...夙に白面なる眼を挙げて灯台のあかりなどを見あげてゐる静かなる浅春の島の夜半に過ぎない...
牧野信一 「半島の果にて」
...もうそろそろそれから一年目になるこの浅春...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...(昭和丁亥浅春)大津絵雑感木村荘八先生は自ら三絃を取上げられ雨の夜ににつぽんちかくと……」云ふ異国情緒の大津絵を謳はれるが...
正岡容 「寄席風流」
...前に書いた大正十五年浅春...
正岡容 「わが寄席青春録」
...(3ノ三)浅春の雪のすがすがしさと柔らかさを描こうとしたらしい絵で版がわるいから垣のむこうがゴタゴタして残念です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...浅春二月中旬の、どこかうるんだ空に、もうろうと薄月がかかっていたし、川面を吹渡ってくる風も、潮の香を含んで快かった...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...浅春とはいえ二月の内...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...浅春の一日(あるひ)...
吉川英治 「三国志」
...それでその人の値うちもきまる」「…………」「そなたはまだ浅春(せんしゅん)の蕾(つぼみ)だ...
吉川英治 「私本太平記」
...ぜひお供仕りましょう」「三助も来い」浅春のひと朝だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...浅春(せんしゅん)の陽は白々と薄ら寒い...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ここ梁山泊の浅春二タ月ほどもめずらしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
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