...海中の州をなせる浅き所に双方より潮が来たりて打ち合い...
井上円了 「おばけの正体」
...浅き人は第一のみを知り...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...しかしながら心浅き三友にはこの事は解らない...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...はなかますといふ舟をのりいだし(大木を二ツにわりてこれをくりぬきて舟にしたるもの也 ○瀬の浅き所は舟を用ひず)雪下(ふ)る寒夜にも銭(ぜに)の為(ため)にそのさむさをもいとはず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...初雪(しよせつ)を見て山つたひに雪浅き国へ去(さ)る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...その浪子に対するの愛もとより浅きにあらざるを知りつつも...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...信仰浅き者の口から出るものこそ人を汚すのである...
豊島与志雄 「文学以前」
...うとうとと浅きまどろみの夢もいつか白みゆく雨戸の隙間...
永井隆 「長崎の鐘」
...卒業の日は浅きにも係(かか)わらず堂々たる一個の法学士で...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...乳あらはに女房の単衣(ひとへ)襟浅きの碧梧桐と...
野村胡堂 「胡堂百話」
...一凡(およそ)婦人の心様(こころさま)の悪き病は、和(やわら)ぎ順(したがわ)ざると、怒(いかり)恨(うら)むと、人を謗(そし)ると、ものを妬むと、智恵浅きと也...
福沢諭吉 「女大学評論」
...中にも智恵の浅き故に五の疾も発(おこ)る...
福沢諭吉 「女大学評論」
...是等の点より見れば男子は愚なり智恵浅きものなりと言わざるを得ず...
福沢諭吉 「女大学評論」
...長き手つけたる竹の籠(かご)の小く浅きに木の葉にやあらん敷きなして土を盛り七草をいささかばかりづつぞ植ゑたる...
正岡子規 「墨汁一滴」
...張子の浅き籠に繃帯木綿...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...浅き目籠(めご)の縁(ふち)を持ちたり...
森鴎外 「うたかたの記」
...浅き水に舟をやるの象(かたち)――君子徳を養うの意(こころ)というところだ...
吉川英治 「江戸三国志」
...浅きか深きか)と訊ねたところ...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索