...事件に関係浅からぬ三谷青年であったのか...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...正造と因縁浅からぬ進歩党出身の知友たちがことごとく官職を去ってしまうと...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...さればかついえ公の浅からぬこゝろをおきゝになりまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...農には元来縁浅からぬ家である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...月見草も亦心浅からぬ花である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...されば川島未亡人(いんきょ)にも武男にも浅からぬ信任を受けて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...だが今は特に之がドイツ哲学と甚だ浅からぬ関係にあるものから由来した観念である...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...名附親としての浅からぬ因縁(いんねん)があるにはあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...浅からぬ御縁を感じますものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの時の浅からぬ因縁は...
中里介山 「大菩薩峠」
...僅か一二ヵ月の間に自分達のみならず周囲にも浅からぬ波を立て...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...浅からぬ興味を感じる...
柳宗悦 「工藝の道」
...浅からぬ交(まじ)わりもなして来た仲...
吉川英治 「黒田如水」
...浅からぬ宿縁とおぼえ申す」「されば...
吉川英治 「私本太平記」
...その越前と浅からぬ足利公方(あしかがくぼう)殿にも...
吉川英治 「新書太閤記」
...室町家累代(むろまちけるいだい)御信心浅からぬ当八幡宮におかれても...
吉川英治 「新書太閤記」
...浅からぬ因縁(いんねん)といえる...
吉川英治 「親鸞」
...浅からぬ傷さえうけた様子である...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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