...こうして浅い油皿に入っている木髄質の燈心若干に点火するのである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...たかだか堰(せき)でめだかを極(き)めるか、古川の浅い処で、ばちゃばちゃと鮒(ふな)を遣(や)るだ...
泉鏡花 「海異記」
...わずか十センチぐらいの浅いものだったが...
海野十三 「火星兵団」
...猟犬に追われた一匹の狐が氷のうえに浅い水たまりができているウォールデン池に飛びだし...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...盛んにぼちゃぼちゃ浅い所で暴れ廻る...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...従つて浅い谷が、潺渓とした水が却つてそれに伴つてゐるのである...
田山花袋 「耶馬渓の一夜」
...川の流れは浅いけれども早いから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...――浅い井戸で水が悪くて使わずいたのへ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まだ山岳地の森林に就いては研究も浅いが...
林芙美子 「浮雲」
...春はまだ浅いのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...性格としては同じだが考えがあるからなどというような根の浅いものではない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それも今からは浅いと思われます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...浅いところで済まされたものだから...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...修行の年月は、彼よりも浅いが、死力を尽して立合え...
吉川英治 「剣の四君子」
...まだ日も浅いので...
吉川英治 「三国志」
...そしてまた彼が赴任(ふにん)したのも日が浅い...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだ勤めは浅い上に...
蘭郁二郎 「鉄路」
...まさしく彼は自分の浅い生ぬるい経験から押して...
和辻哲郎 「転向」
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