...彼はその事件の浄罪を訴えた...
...彼は浄罪されたため、再び社会の一員となった...
...警察は真犯人を見つけて浄罪することができた...
...彼は証明されるまで自分の浄罪に固執した...
...彼女は自分が無実であることを証明して浄罪された...
...パトリック上人の浄罪界(じょうざいかい)の話を経て...
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
...それは僕等は事実上地獄を歩いてゐる為であらうか? 或は又ダンテも浄罪界の外に登ることの出来なかつた為であらうか?……僕等は皆超人ではない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...現に「神曲」の浄罪界は病後の歓びに近いものを持つてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...この浄罪界に足を入れたものでなければけっして天国へは登れまいと思うのです...
夏目漱石 「野分」
...この作品の輪郭をなす地獄界、浄罪界、天堂界の幻想の中にペルシアあたりの幻想が力強く流れ込んでいること、従って仏教に流れ込んだ地獄極楽の幻想と源泉を同じくするらしいことは、それ自身極めて興味ある研究問題であるが、この輪郭の中にはめ込まれた豊富な世界史的内容が教会の立場から価値づけられて地獄の底から九天の高所に至るまでの実に顕著な高下の差別の中に配列せられているのを見る時、我々はこの詩の幽幻な美しさにも拘らずなお十字軍的な烈しい精神を感ぜざるを得ない...
和辻哲郎 「鎖国」
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