...その浄める手を止めて婦人の方に押し出すように呟いた低い嗄(しわが)れ声であった...
橘外男 「逗子物語」
...とかく飲みすぎ食べすぎる胃腸を浄めるためにも...
種田山頭火 「其中日記」
...僕の過去の罪を二重に浄めることなんだ...
豊島与志雄 「子を奪う」
...樹の切株のあった場所をお祓いして浄めること――これは神官でも僧侶でも行者でもよいが...
豊島与志雄 「霊感」
...もう自分の穢れを洗い浄めることはできない……〉だが...
久生十蘭 「金狼」
...その罪を浄めるため...
南方熊楠 「十二支考」
...天帝を拝みに来る諸天神の足を浄める役にされたが...
南方熊楠 「十二支考」
...自体を浄めるために結び合う!同じお寺の二つの黄金の薔薇窓がちがった明るさの炎を交じえてたがいに貫きあうように...
「一本の花」
...……綺麗だなあ!今井 天狗組最初の狼火だ! 日本国を焼き浄めるための...
三好十郎 「斬られの仙太」
...……綺麗だなあ!今井 天狗組最初の狼火だ! 日本国を焼き浄めるための...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...口嗽ぎ手を浄めるからである...
室生犀星 「庭をつくる人」
...浄めると云うのは悉(くわ)しく調べるのである...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...放蕩で穢れた自分を浄めるための...
矢田津世子 「女心拾遺」
...蒐集はおのずから自己を清め社会を浄めるものとならなければならぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...心を浄める用意だけをするにすぎないものであるのに...
柳田国男 「故郷七十年」
...――浄めるとは、どうするか、それは」と、又四郎はふと、身を退(の)けた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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