...體制音調の流麗なる...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...同じくわかりやすい発声のうちでも特に耳に快く響く流麗なものにひかれるであろうから...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...のみならず啼声そのものも流麗な調子を備えている秋の小鳥のそれらとはだいぶ趣を異にしているので...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...この民族の流麗な楽匠の魂と...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...意味の明らかな一つの流麗な言語だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして検事の巧妙流麗な弁論によって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...予期どおりに、流麗な形をして、水の中に溶けこむような姿で泳いでいる...
中谷宇吉郎 「海底の散歩」
...随所にひたひたと迫られる流麗なる情感を見出して...
牧野信一 「月評」
...そうして淋しい訴えるような口調で物を云い初めたが……その言葉は思いもかけぬ流麗な英語であった...
夢野久作 「暗黒公使」
...それがあたかも英雄の情操として美しい理想なるかの如く――」「先生にはその賦を覚えておられるか」「文章の流麗なるを愛して...
吉川英治 「三国志」
...で、わたくしは、雲岡の石像が示しているような、西方から来た様式と、漢代の画像石などの示しているような、流麗な線、細い肢体を主にするあの様式とが、相混じて一つの特殊な様式を作り、それが推古仏の源流となったのではなかろうかと空想したりなどしていたのである...
和辻哲郎 「麦積山塑像の示唆するもの」
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