...千八百八十年に Rarahu を出して一躍流行児になつた...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...イギリスのロマン主義時代の流行児だつた「僧」の作家ルイズさへやはりこのシリイズの中の一人である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...紅葉門下の風葉(ふうよう)鏡花(きょうか)が徐々(そろそろ)流行児(はやりっこ)となり掛けた頃には硯友社の勢力は最早峠の絶頂を越していた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...三年まえから読み物界でひっぱりだこの流行児になっていた...
江戸川乱歩 「影男」
...――流行児である間は何をしても構わなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はこんどは軽薄才士や流行児などの旧敵によって保護された...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...進は一躍して文壇の流行児になり...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...それから彼が素晴らしい勢となって一代の流行児となったのだが...
中里介山 「生前身後の事」
...めきめきと流行児になっているから...
中里介山 「大菩薩峠」
...一躍楽壇の流行児にまで押し上げられてしまったのは不思議な好運であった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...文壇の流行児たちが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...吉原(なか)ではいま流行児(はやりっこ)ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...エドガー・ウォーレスという探偵小説の流行児がある...
平林初之輔 「ヴアン・ダインの作風」
...きょとんとした顔をしてサ――いい流行児(はやりっこ)が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...彼等を流行児にするエレメントとして作用しているのでしょうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...随筆の流行児といふものは全く沢山ゐない...
室生犀星 「「鶴」と百間先生」
...そして流行児になられたのであつた...
室生犀星 「「鶴」と百間先生」
...その当時売り出しの流行児だつたから...
吉井勇 「酔狂録」
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