...紅葉門下の風葉(ふうよう)鏡花(きょうか)が徐々(そろそろ)流行児(はやりっこ)となり掛けた頃には硯友社の勢力は最早峠の絶頂を越していた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...倫敦の流行児となったエリックという人造人間...
海野十三 「人造物語」
...ベートーヴェンが――いずくんぞ知らん――流行児だったのだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...レオン・ムーエーというやはり流行児で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...――流行児である間は何をしても構わなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はこんどは軽薄才士や流行児などの旧敵によって保護された...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それから彼が素晴らしい勢となって一代の流行児となったのだが...
中里介山 「生前身後の事」
...めきめきと流行児になっているから...
中里介山 「大菩薩峠」
...流行児らしく、一面には敵を作ったにしても、一方未知の芸術家達は、ショパンのために、争ってその作品を捧(ささ)げるようになっていたのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...吉原(なか)ではいま流行児(はやりっこ)ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ニイチェもまたかつて流行児であつた...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...雪之丞ほどの流行児を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...きょとんとした顔をしてサ――いい流行児(はやりっこ)が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...渡辺慧氏などという新型のジャーナリズム流行児の出現にも注目されます...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...彼等を流行児にするエレメントとして作用しているのでしょうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ごく少数の流行児をのぞいて...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...流行児といふものは大抵小説家に限られたものであつた...
室生犀星 「「鶴」と百間先生」
...スバラシイ花輪や流行児(はやりっこ)の歌い手らしい男や女の写真が...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
便利!手書き漢字入力検索