...後年の流行作家も沢山いたようである...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...今迄は、かの流行作家も、女房の行く跡を、飢餓の狼(おおかみ)のようについて歩いて、女房が走ると自分も走り、女房が立ちどまると、自分も踞(かが)み、女房の姿態と顔色と、心の動きを、見つめ切りに見つめていたので、従ってその描写も、どきりとするほどの迫真の力を持つことが出来たのでありますが、いま決闘も終結し、女房は真っ直に村役場に這入って行ってしまったので、もはや観察の手段が無くなりました...
太宰治 「女の決闘」
...いちいち僕を「流行作家」として紹介するのだ...
太宰治 「水仙」
...なりあがり者の「流行作家」は...
太宰治 「水仙」
...大流行作家になれる見込みがあると思う...
太宰治 「渡り鳥」
...多くの流行作家が世に出た後では...
田中英光 「野狐」
...作者は一八三六年に諧謔小説「ピックウィク倶楽部」によって一躍ウォールター・スコット以後のイギリス随一の流行作家となり...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...庸三がつれて行って紹介した流行作家のC氏と二人で...
徳田秋声 「仮装人物」
...カナダのリーコックも流行作家である...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...小説を書くのも、気力と体力で、月に百枚や二百枚で、ふうふういうようなのは、流行作家にも、警視総監にもなれるはずがない……と、しみじみ悟ったのは、もう少し後になってからのことである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...流行作家をますます流行作家とし...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...重要な流行作家に違いなかろうと考えて...
三木清 「読書遍歴」
...今の流行作家というものの映画俳優的ありようによるのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...流行作家たちですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...めいめいが流行作家なのですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...流行作家芥川龍之介はその名前の変てこなのが...
室生犀星 「芥川の原稿」
...飲みたまえ」彼は文壇の流行作家をひと舐(な)めに嘲弄(ちょうろう)する...
山本周五郎 「陽気な客」
...世界一の流行作家になれるかも知れないんだが……...
夢野久作 「探偵小説の正体」
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