...後にしるすようにブラックの講談には涙香も翻訳したイギリス流行作家 Mary Elizabeth Braddon 女史の作品などもあるので...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...今迄は、かの流行作家も、女房の行く跡を、飢餓の狼(おおかみ)のようについて歩いて、女房が走ると自分も走り、女房が立ちどまると、自分も踞(かが)み、女房の姿態と顔色と、心の動きを、見つめ切りに見つめていたので、従ってその描写も、どきりとするほどの迫真の力を持つことが出来たのでありますが、いま決闘も終結し、女房は真っ直に村役場に這入って行ってしまったので、もはや観察の手段が無くなりました...
太宰治 「女の決闘」
...いちいち僕を「流行作家」として紹介するのだ...
太宰治 「水仙」
...なりあがり者の「流行作家」は...
太宰治 「水仙」
...大流行作家になれる見込みがあると思う...
太宰治 「渡り鳥」
...多くの流行作家が世に出た後では...
田中英光 「野狐」
...作者は一八三六年に諧謔小説「ピックウィク倶楽部」によって一躍ウォールター・スコット以後のイギリス随一の流行作家となり...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...庸三がつれて行って紹介した流行作家のC氏と二人で...
徳田秋声 「仮装人物」
...前から家をかりている若い流行作家のあることも知っていたし...
徳田秋声 「仮装人物」
...出版屋は愚劣な流行作家のものを出版するのに忙しいという口実で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...流行作家をますます流行作家とし...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...重要な流行作家に違いなかろうと考えて...
三木清 「読書遍歴」
...「この頃は作家が片っぱしから流行作家になる...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今の流行作家というものの映画俳優的ありようによるのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...通俗作家=流行作家――よんでやる...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...流行作家というものの腰の弱さと...
室生犀星 「芥川の原稿」
...現在では流行作家として...
山本周五郎 「新潮記」
...飲みたまえ」彼は文壇の流行作家をひと舐(な)めに嘲弄(ちょうろう)する...
山本周五郎 「陽気な客」
便利!手書き漢字入力検索