...後にしるすようにブラックの講談には涙香も翻訳したイギリス流行作家 Mary Elizabeth Braddon 女史の作品などもあるので...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...今迄は、かの流行作家も、女房の行く跡を、飢餓の狼(おおかみ)のようについて歩いて、女房が走ると自分も走り、女房が立ちどまると、自分も踞(かが)み、女房の姿態と顔色と、心の動きを、見つめ切りに見つめていたので、従ってその描写も、どきりとするほどの迫真の力を持つことが出来たのでありますが、いま決闘も終結し、女房は真っ直に村役場に這入って行ってしまったので、もはや観察の手段が無くなりました...
太宰治 「女の決闘」
...あれは文壇の流行作家何某を攻撃したものだ...
太宰治 「『玩具』あとがき」
...いちいち僕を「流行作家」として紹介するのだ...
太宰治 「水仙」
...流行作家なのかも知れないと考え直してみたりなどしたのだから...
太宰治 「水仙」
...大流行作家になれる見込みがあると思う...
太宰治 「渡り鳥」
...庸三がつれて行って紹介した流行作家のC氏と二人で...
徳田秋声 「仮装人物」
...カナダのリーコックも流行作家である...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...小説を書くのも、気力と体力で、月に百枚や二百枚で、ふうふういうようなのは、流行作家にも、警視総監にもなれるはずがない……と、しみじみ悟ったのは、もう少し後になってからのことである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...流行作家をますます流行作家とし...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...重要な流行作家に違いなかろうと考えて...
三木清 「読書遍歴」
...「この頃は作家が片っぱしから流行作家になる...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今の流行作家というものの映画俳優的ありようによるのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...流行作家たちですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...めいめいが流行作家なのですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
三好十郎 「捨吉」
...流行作家というものの腰の弱さと...
室生犀星 「芥川の原稿」
...流行作家芥川龍之介はその名前の変てこなのが...
室生犀星 「芥川の原稿」
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