...随(したが)ってこの病気が流行(はや)れば流行るほど...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...男は男でその頃流行る小曲を歌つた...
田山花袋 「道綱の母」
...竹の花が咲くと流感が流行るという説があったが今年はどうであったか...
寺田寅彦 「変った話」
...この頃流行る日本主義者達の説明によると...
戸坂潤 「社会時評」
...この頃流行るモダーン国学者式にコジつければ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...流行るか流行らないかとか...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...近頃流行る妙な絽(ろ)の羽織を着(き)て...
夏目漱石 「それから」
...好く流行る二流所の割烹(りょうりや)の板前だった...
羽志主水 「越後獅子」
...皆で仲よく飛んでこいと云う唄が流行るかも知れない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「一番今流行る本なの...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...皆で仲よく飛んでこいって云う唄が流行るかも知れないな...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...貧乏人に金を施して悪い病の流行る時に救ってやりたいと思ったが...
正岡容 「我が圓朝研究」
...しかしこれから後は段々無粒有蔕(むりゅうゆうたい)の梨が流行るであらうといふ事であつた...
正岡子規 「病牀六尺」
...居士は即座に承諾して「太平記」の中にある俗謡「この頃都で流行るもの云々」を生ではめこみ...
松本幸四郎 「大森彦七と名和長年」
...不姙を惹き起し腹の中で人を殺す技術や薬品が大いに流行る...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...流行る人の處へは猫も杓子も尋ねて行く...
森林太郎 「長谷川辰之助」
...序文を書かせることが流行る...
森林太郎 「翻譯に就いて」
...このごろ都に流行るもの夜討ち 強盗偽綸旨(にせりんじ)召人(めしうど)早馬虚(から)騒動――と...
吉川英治 「私本太平記」
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