...男は男でその頃流行る小曲を歌つた...
田山花袋 「道綱の母」
...この頃流行る対立もどうやら止揚されて...
戸坂潤 「社会時評」
...この頃流行る哲学的衣裳を纏って現われる文芸談であっても...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...近頃では此の王昌齡の詩格が大變流行るといふので...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...唄だけはよく流行るのう」将曹が...
直木三十五 「南国太平記」
...近頃流行る妙な絽(ろ)の羽織を着(き)て...
夏目漱石 「それから」
...「一番今流行る本なの...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...皆で仲よく飛んでこいって云う唄が流行るかも知れないな...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...ダンサーになつたら流行るだろうと云つた...
林芙美子 「淪落」
...楽屋でABCゲーム流行る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...貧乏人に金を施して悪い病の流行る時に救ってやりたいと思ったが...
正岡容 「我が圓朝研究」
...居士は即座に承諾して「太平記」の中にある俗謡「この頃都で流行るもの云々」を生ではめこみ...
松本幸四郎 「大森彦七と名和長年」
...そんな髪が流行るんですか...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...わざわざ自分で町へ出て流行ると云う鍔の狭い帽子を買って来たり...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...流行る人の處へは猫も杓子も尋ねて行く...
森林太郎 「長谷川辰之助」
...どこでも助兵衛の慰(なぐさみ)が流行るように...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...他の田楽役者が大勢踊りからんで――“このごろ都に流行るもの”という輪踊りになっていたが...
吉川英治 「私本太平記」
...「このごろ都に流行るもの」で唄われている――気色(けしき)めきたる京ざむらひ黄昏(たそが)れ時になりぬれば浮かれて歩く色好みの...
吉川英治 「私本太平記」
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